月末や年度末が近づくと、なぜか急に熱心に仕事に取り組む人が増えてきます。あなたの身の回りにも、何人かいるのではないでしょうか(あなたがその1人でないことを願っています)。
この人たちは、少しでもいい成績で終わらせるために、もうひと踏ん張りしようとします。実態を言えば、それは帳尻合わせ。
そのことをいいとか悪いとか言っても、なんにもなりません。世の中全体がそういう流れになっているのですから、今後もいくらでもそういう人が続出します。
もともと年度や月の計画は、事前にしっかり立てられています。どれくらいやれば、達成できるのかも、ある程度のキャリアがあれば把握できます。
それを達成できるようにするのが、仕事をする人の務め。あまりにも無謀な数字が計上されているのなら別ですが、ムチャクチャなものでない限りは、なんとかそれをクリアする必要があります。
月末や年度末になって慌てて数字をクリアしようと奔走するのは、どれくらいの行動をすれば達成できるのかをまったく把握していなかったからです。あるいは計算していなかったから。またはその両方。
直前になって尻に火がついているようでは、仕事をする以前の問題。仕事人として失格です。
計画を達成できたように見せかけるために、取引先に協力してもらって数字をかさ上げするのは、よくあることです。それは、日常茶飯事かもしれません。
もっとも、そのしわ寄せは確実にやって来ます。次月とか次年度は、もっともっと苦しいところに追い込まれていくので、自滅しかねません。
帳尻合わせもたまにはいいとしても、頻繁に行うようでは、仕事をする人間としてはモラルを欠いています。
念のために言うと、計画を達成できないのが悪いのではありません。
それをクリアするために真剣に取り組んでいないから、月末や年度末になって追い込まれてしまうだけのことです。
立てられた計画がどうあれ、どのようなペースで何をどれくらいやっていけばいいのかを把握して、そのとおりに行動していけば、よほどムチャなものでない限り、クリアできます。
達成するためのペース配分は、最初からしっかりやっておくべきです。