トラブルや難題が次々と襲ってきて、その処理に追われてしまう……。仕事でもプライベートでも、こういう経験はよくあることです。
こうしたとき、強行突破する人もいます。ブルドーザーとかダンプカーのような行動力と強靭なメンタルを持った人なら、それも可能かもしれません。
そうでない人であれば、強行突破は避けたほうが無難です。自分自身が跳ね返されてしまう危険性が大です。
自分自身が招いたものであれ、予期せぬものであれ、襲ってきたトラブルや難題は解決する以外にありません。
目の前にドンと構えている、その存在を除去しなければ、前に進むことができないのですから……。
予定が遅れる。期日に間に合わない。失敗に終わってしまう……。
そんな懸念や不安は、「ある」に決まっています。それが現実になりそうだから、居ても立っても居られなくなります。
現実的なことを言えば、やるべきことはやはりトラブルや難題を解決すること以外にナシ。
その目の前のことを焦りやとまどいを感じながら処理しようとすれば、集中できなくなってきます。それでは、さらに予定が遅れてしまいます。
あなたにすれば、目の前のことに取り組むのは不本意に違いありません。だからこそ、こんなふうにとらえていきます。目の前にあるトラブルや難題を処理するのは「ボーナスチャンス」だというふうに――。
目の前で繰り広げられている事態は、予定を遅らせるために起こったように見えますが、実は違います。
このやっかいなことに取り組んでいるうちに、あなた自身の知識・スキル・経験が大幅にアップします。それもごく短期間で……。
実際にトラブルや難題を解決したときには、あなた自身は以前に比べて、バージョンアップしています。
それは、やっかいなことに取り組まなかったら、達成できなかったことです。
確かに予定がズレ込んでいます。残り時間も迫っています。ただし、バージョンアップしたあなたなら、短期間で残りを処理することは不可能ではありません。
目の前に現れたトラブルや難題に対処していけば、自分自身をバージョンアップできます。それをすれば、残り時間が少なくなったこと以上に補って余りがあります。
