人生は、「今この瞬間」にしかありません。今この瞬間をずっと生きてきたから、人生というものがつくられていきます。
過去を生きることも、まだ来ない未来を生きることもできません。それは、誰でも同じです。
幸か不幸か、今この瞬間しか生きることしかできないのに、結果が出るのは少し、もしくはずっとあとになります。
今、やったことがすぐに結果として出ないのは仕方ないことではありますが、それゆえに迷ったり悩んだりしてしまうのも事実。
「これをやったら、うまくいくだろうか」「これをやったら、失敗するかもしれない」……
すぐに結果が出ないから、うまくいかないことを恐れて、今この瞬間の行動に慎重になります。
あるいは、うまくいかないことも可能性に入れて、リスクヘッジしようとしてしまいます。それは、失敗のダメージを少なくする一種の知恵ではありますが、行動をセーブすることにもつながりかねません。
一切のリスクヘッジをせずに、1つのことに全力投球したら、うまくいった場合は、リターンが大きくなります。青天井になることもあるかもしれません。
反対に、うまくいかなかった場合は、致命的なダメージを負うこともあり得ます。目も当てられない結果になることも、「なきにしもあらず」です。
今この瞬間に選択したり行動したりしたことの結果がすぐに出ない……。これはいいことか悪いことかと言われれば、明確に答えることができます。もちろん、いいことです。
今やったことの結果がすぐに出ないのは、人間はラクをしたがる生き物だからでもあります。安易な方向に流れがちですから、とりわけすぐにいい結果が出てしまえば、安心かつ慢心して、それ以上の行動はしなくなってしまいます。
あとは怠惰をむさぼるだけ。そうならない保証は、誰にもありません。
すぐに結果が出ないのであれば、求めているものが得られるまで行動を続けていくしかなくなります。それしかいい結果を出す方法がないのですから……。
今この瞬間にでき得ることはすべてやる。それを続ける。結果が出るまで続ける。結果が出なければ、何度でもやる――。
今この瞬間に結果が出ないのは、この行動のサイクルを無限に続けていくため。そう言っても過言ではありません。それは、決してつらいことでも苦しいことでもないはずです。