人は、成長する生き物。「成長をやめてしまったら、生きている意味がない」と言っても、極論ではありません。
ほんの少しでもいいから、成長していく。それを無限に続けていく――。
それが、「生きる」ということ。その点は、あなたも私も同じです。
成長のスピードは、人それぞれ。速い人もいれば、遅い人もいます。
その違いは、本来的に気にすることでもありません。ゆっくりでも確実に成長していれば、いずれ気にならなくなるはずです。
それでも気にする人がいるとすれば、指摘しておきたいことがあります。それは、自分自身の成長ペースを把握すること。
成長スピードが異なるのは、人によってペースが違うからでもあります。たとえば、ものごとを3回やって覚える人もいれば、10回やって身につける人もいます。
どちらがいい/悪いではありません。どちらにも一長一短があるのは、当たり前のこと。
3回で覚える人は10回やって身につくよりスピードは速いですが、忘れやすい一面も持っています。10回で覚える人は、その逆。
自分のものになって初めて、身についたと言えます。スピードだけを重視すると、足をすくわれかねません。
誰にも、その人固有の成長のペースがあります。何をするかによっても、若干変化があります。
そのペースは、スピードとクオリティーのベストミックス。両者のバランスがとれれば、どんなことも身につくようになります。
どの成長ペースが、自分にとってふさわしいのかは、暗中模索してつかんでいきます。それを把握するまでは、人の成長スピードを気にすることも「ある」かもしれません。
ひと度、つかんでしまえば、もう大丈夫。ほかの人のことはまったく気にならなくなるし、自分自身の成長ペースに則って、行動していきます。
人と成長スピードが異なることに一切の不安がなくなります。自分自身の成長ペースをいけばいいことに安堵します。