2020.4.19.

予兆をいち早くつかむ、、、

 時代や環境の変化によって、これまで築き上げてきたビジネスモデルが通用しなくなる……。そういうことは、誰の身にもあり得ることです。
テレビやインターネットでそういう事例を見たとしても、ほとんどの人は「大変だな」と他人事のように思ってしまいます。それは、自分の身の上には起こらないと思っているから……。
現実はそんなに甘くはありません。多くの人に当てはまることは、遅かれ早かれ、また程度の差はあれ、自分の身の上にも起こります。
「こんなことになるとは思わなかった」……
自分のビジネスモデルが通用しなくなってから、ようやく慌てふためきます。
そのとき「何をすればいいのか」「どのように挽回しようか」考えることになります。
多くの人は、「変化が起こっている」ことはアタマでは分かっていても、実際に自分の身に降りかかるまでは真剣になりません。自分は「大丈夫」だと、根拠のない安心感に包まれています。
変化が迫ってきて、いよいよどうにもならなくなったら、「そろそろ考えたほうがいいかな」と思い始めます。
実際に変化が及んでも「いいアイデアを思いついて、そのとおりに行動すれば、対処できる」と、まだ楽観気分を捨てずにいます。
その危機感の欠如ぶりには、呆然とせざるを得ません。残念ながら、それが、多くの人の実態です。
どんな変化も、ある日突然、起こるわけではありません。必ず予兆があります。
しかもその変化は、想定しているよりはるかに速いスピードで訪れ、人々を巻き込んでいきます。
対岸の火事として見ているときはすでに遅くて、変化に飲み込まれてしまっています。ただその現実に気づかないでいるだけです。
必ず現れる予兆をつかんで、いち早く対策を立てて行動する――。それしか変化を乗り切る方法はありません。
あるいは時代や環境とは一線を画して、仙人のように生きて変化に巻き込まれないようにするのも、方法の1つです(オススメはしません)。
いつどこにいようとも、時代や環境の変化の影響を受けないようにするのは難しいことです。
それを最小限に抑えるには、予兆をいち早くつかむこと。それができるかできないかは、変化が起こったあとのビジネスモデルに大きな影響を与えます。