「誰もがダイヤモンドの原石――。あなたもそうです」
こういうふう言われたら、ワクワクする人が多いはずです。輝かしい未来、バラ色の日々を思い描く人が、たくさんいそうです。
それでは、「どこにそれがあるのか?」と考えていくと、今度はわれに返る人が急増します。少なくとも「今ここ」には、ありません。目の前にはないので、「結局、私には関係ない」と、あきらめてしまって、夢も希望も抱かなくなっていきます。
この人に言いたいことは、次の2点です。原石があるのは事実。ただし、何もしなければ見つからないし、決してダイヤモンドにもならないこと。
どうすれば、輝かしい未来やバラ色の日々が現実になるのかと言うと、掘り起こすこと。これができれば、誰もがダイヤモンドになれます。
掘り起こすのは、自分の中。自分自身を徹底して掘り起こしていくと、原石が見つかります。なおかつそれをトコトン磨いていきます。それしかダイヤモンドになる方法はありません。
この掘り起しは、自分自身がやるべきことです。誰かが代わりにできることでもないし、他人任せにしていたら、永遠に見つかりません。
ちなみに、掘り起こしのきっかけになるのは、3つ。それは、新しいことと、難しいことと、苦手としていること。この3つは、自分自身を掘り起こすきっかけになり得ます。
何がそのきっかけになるかは、人それぞれ。自分の中にあるのか、ないのかも、掘り起こしてみなければ分かりません。
トコトン掘り起こしていったときに、原石が見つかることもあれば、ないこともあります。そういう非情なところがあるのは、否定しません。
それでも掘り起こさなければ、原石が見つからないのも事実。ダイヤモンドになった人は、自分の中を徹底的にトコトン掘った人――。このことだけは確実に言えます。
掘り起しとは、自分自身を掘り尽くすこと。それは、まだ知らない自分を見つけることでもあります。
あなたは、今日、自分の中をトコトン掘っていきましたか。原石を見つけることができましたか?