世の中の多くの人がカン違いしていることは、たくさんあります。その1つが、「勤勉」です。
全力を出してやってもホドホドにやっても、給料は変わらない。だったら、ホドホドでやるほうがいい……。
こんなふうに考えて、手を抜いたりいいかげんに済ませたりしている人は少なからずいます。本人の自由なので、外部がとやかく言う筋合いはありません。
それでも一生懸命やるほうが楽しいし、そのほうが結果を出しやすくなることだけは指摘しておかなければなりません。
勤勉とは、自分の与えられた役割を忠実にこなし、持っている力を惜しみなく出すこと。要は、休んだりサボったりせずに、一生懸命やることです。
世の中は、「一生懸命やれば、必ず結果が出る」というふうにできていません。とは言え、手を抜いたりホドホドにやったりすれば、結果はさらに出にくくなります。「給料が変わらない」からと言って、いいかげんにやっていたら、結果が出ずに、逆に給料が下がってしまう可能性が大です。そこまで思い至っている人は、実に少ないです。
一生懸命やっているのに結果が出ないのであれば、給料が上がることはありません。それでも「頑張っているから」と、期待値込みで給料を減らされずに済みます。
そのうちに一生懸命やってきたことが実を結んで、結果が出るようになることもあり得ます。それは、結果が出ないにもかかわらず、一生懸命やってきたから可能になったことです。
勤勉を「つまらない」とか「地味」と思っている人は多いようです。それは、完全なカン違い。一生懸命やって自分自身の能力をアップさせることにつながるのですから、本来的には楽しいことです。結果が出なくても、能力がアップすれば、これまでできなかったことができるようになり、楽しくなってきます。
勤勉は楽しいことなのに、気づいている人があまりにも少なすぎます。残念ながら、それは楽しくなるまで一生懸命やっていなからでもあります。
あなたは、今日、どんなことにも一生懸命取り組みましたか。楽しくなるほど持っている力を惜しみなく注ぎましたか?