自分以外の誰かのために役に立つ。あるいは自分以外の誰かを応援する……。
カタチはどうあれ、誰かに貢献するのは大事なことです。またそれは、自分自身にとっても必要なことです。
なぜ必要なのかと言うと、何より自分自身が成長するから。誰かのために何かをすることは、自分自身を大きく成長させます。
ケースにもよりますが、自分自身のために何かをするときよりも成長度合いが大きいこともあります。人のために行動することは、典型的な「ギブアンドテイク」です。
理屈では分かっていても、やはり具体的なメリットがないと、貢献することに二の足を踏みがちです。そう考えたくなる人は、こんなふうに条件をつけるといいかもしれません。それは、次の2つ。
1つは、自分の得意なことで貢献する。誰かのために行動するとしても、自分自身があまりよく知らないことや不得手としていることで貢献しようとしても、苦労するばかりです。
そういうことに取り組んで自分のポテンシャルを発掘することも可能ですが、おそらく時間と手間が必要以上にかかってしまいます。それは、自分が苦労するだけでなく、相手に迷惑をかけることにもなりかねません。
誰かのために行動するのであれば、自分の得意に限る――。そう決めておけば、その得意分野をさらに伸ばすことになるので、十分にメリットを得られます。
もう1つは、うまくいったら相手に宣伝してもらう。相手のために行動したとしても、「必ずうまくいく」という保証はありません。
この場合、自分自身は最低限、得意を伸ばすことはできますが、相手がダメージを負うことは十分にあり得ます。あくまでもリスクが高いのは、相手です。
そんな相手に報酬を期待するのは、酷です。ただし、うまくいった場合は別。このとき直接的なメリットを要求するのは、虫がよすぎます。
その代わり、「○○さんのおかげです」と、いろいろなところで触れ回ってもらいます。あなた自身の宣伝になるので、これは、一種の成果報酬です。
こう見ていくと、誰かに貢献するのは、メリットばかりだと分かります。二の足を踏む理由など、1つもありません。