すべてが自分の思いどおりにいかないのが、人生。1人で生きているわけではありませんから、周りの人の要望をある程度聞き入れなければならないのは、当然です。そうかと言って、聞き入れすぎると、自分のやりたいことを実現するのが難しくなってしまいます。
周りの要望をなるべく受け入れながらも、自分のやりたいことを少しずつでもやっていく――。そうした折り合いをつけながら、誰もが自分の人生を生きていきます。
この折り合いをつけるのは、「言うは易く行うは難し」です。そのバランスは人によって異なりますが、あえて目安を言うと、こうなります。
「他者が求めているもの:自分がやりたいこと=6:4」
たとえば、クライアントが「こうしてほしい」という要望を言ってきたら、そこに自分の色と言うか、「やってみようかな」と思うことを取り入れてみます。そのバランスが「6:4」くらいになると、お互いに納得できます。
クライアントは、「こういうのもいいですね。お願いしたかいがありました」と満足してくれます。また自分自身もチャレンジ的要素を入れながらやりたいことを実現させていますから、達成感があります。
他者が求めているものと、自分がやりたいことを一致させる――。これは、自分の人生を思いどおりの方向に持っていく秘訣です。
「他者の言うことを聞きすぎていたら、自分の思いどおりの人生にならないのでは?」
なかには、こんな反論をする人もいそうです。こういう人は、理解が浅すぎます。
誰も1人で生きていくことはできないのですから、どこかで他者の要望と折り合いをつけなければなりませんが、それが多すぎるとイヤになるし、少なすぎると逆に自分自身の不満がたまってしまいます。
それでも他者の要望をある程度聞き入れたほうが、長い目で見ると、自分の活躍の場を増やすことにつながります。
「他者が求めているもの6、自分がやりたいこと4」なら、お互いに納得できます。それを続けていくと、「あの人にやってもらいたい」というリクエストが殺到して、引く手あまたになっていきます。
少しずつでも自分がやりたいことを実現する環境が整っていき、能力も人格も磨いていけば、やがて思いどおりの人生を描けるようになります。
他者の要望を聞き入れすぎるのは、不毛。自分のやりたいことだけをやるのは、論外。この2つを一致させることは、「人生がうまくいっている人」がやっていることです。
(朝の独り言☆)
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