誰もが自分の中に「伸びるところ」を持っています。どういうところが伸びるかは、人それぞれ。Aさんの伸びるところと、Bさんのそれは、違います。
ひと口に「伸びるところ」と言っても、2つあります。それは、「伸びやすいところ」と「伸びにくいところ」です。このことは意外にも多くの人が気づいていません。
伸びやすいところは、自分自身が好きなことや得意なこと。右肩上がりになるわけではないにしても、やればやっただけ伸びていきます。伸びるのが実感できるから、トコトンやろうとします。
やる→伸びる→さらにやる→伸びる……
必然的に正のスパイラルに入っていきます。この「伸び」に限界は、ありません。
一方の「伸びにくいところ」は、自分自身がキライなことや不得手なこと。こう言うと、思い当たるフシがある人がたくさんいそうです。
伸びにくいから、やるのに消極的です。やらなければならない状況になったらイヤイヤやっていきますが、うまくはいきません。それゆえに伸びを実感できずにいます。
やろうとしない→伸びにくい→ますますやろうとしない→伸びにくい……
この負のスパイラルは、抜け出しにくく、やっかいです。見落とされがちなのは、伸びにくいところは、「伸びない」のではないこと。
伸びやすいところに比べれば、そのスピードが遅いだけです。さらに言えば、伸びにくいところを「伸びやすい」に変えることは、可能です。
もちろん、時間はかかります。それでも「そのうち伸びるよ」と、気長に、かつ鷹揚に構えて取り組んでいくと、ゆっくりとではありますが、伸びていきます。少なくとも「伸びている」ことを実感できるくらいにはなります。
不思議なもので、少しでも伸びるようになると、やることが好きになったり、得意になったりします。いつの間にか、イヤだとか苦手だとかという気持ちが消えています。それは、キライや苦手というとらえ方をなくして、じっくり取り組んだから。
伸びにくいところを伸びにくくしているのは、自分自身。取り組み方によって、伸びにくいところも、伸びやすくなるものです。
伸びにくいところをやろうとしないのは、とてももったいないことです。やれば、いつかは必ず伸びるのですから……。
(朝の独り言☆)
河合克仁さんが『ゼロストレス営業』(すばる舎)を出版されました。河合さんとは、10年以上のお付き合いになりますが、本当に人柄が素晴らしいという一言につきます。河合さんが営業バリバリの時代に、何故この人はこんなに業績が良いのか と興味を持ったものでした。今回の本は、まさに河合さんの営業の考え方や取り組み、事例を通じての紹介など 本当に分かりやすい本になっています。営業本で学ぶことは、人間関係の学びにもなります。是非、お読みになられることをお勧めします。