「絶対に成功するよ!」と自他ともに認めていたのに、うまくいかなかった人。「成功はムリだろう」と周りから思われていたものの、うまくいった人……。
両者にどんな違いがあるのかは、大変興味深いところです。能力や経験において差がないことを前提にすると、考えられるのは、「アクセルを踏むタイミング」です。
「成功する!」と思われたのにうまくいかなかった人は、アクセルを踏むタイミングを誤っています。まだそのタイミングではないのにアクセルを踏んでしまって、いっときは「うまくいく」と自分も周りも思ったものの、その後はスタミナ切れを起こして大幅なペースダウンを余儀なくされた。あるいは踏むタイミングが最後まで分からず、なんの見せ場もなく終わってしまったということが考えられます。
確かにアクセルを踏むタイミングは、難しいです。早すぎても遅すぎてもダメ。おそらくこの人は、踏むタイミングを考えすぎています。
「まだかな」「今かな」「もっとあとかな」……
考えすぎて、踏むタイミングが分からなくない。ずっと疑心暗鬼……。
一方、「成功する」と思われていないのにうまくいった人は、そのアクセルを踏むタイミングが分かっています。と言っても、最初から知っていたわけでもありません。やっているうちに、なんとなく「ここだ!」と、そのタイミングが分かってきます。
「もうすぐだな」「アッ、今だ。ここだ!」……
そんなふうにタイミングをあれこれ考えることもありません。考えなくても分かるし、その瞬間に躊躇せずにアクセルを踏みます。
アクセルを踏むタイミングは、一種のカン。それは、誰もがやっていくうちに自然に分かるようになるものでもありません。
「たぶんここだ!」と試行錯誤しながらカンを働かせ、経験とともに軌道修正していきます。そうすると、絶妙なタイミングでアクセルを踏めるようになります。
タイミングよくアクセルを踏める人は、試行錯誤と軌道修正をしてきたから、結果として成功するに至っています。周りの人はそこまで見ていないから、「成功はムリ」と決めつけただけのこと。
反対に、アクセルを踏むタイミングが分からない人は、試行錯誤も軌道修正もしていません。本人も周りもそれに気づかずにいるので、結果が出ずに終わっています。
(朝の独り言)
今日は、『ムダとり時間術』について、インタビュー動画を撮影しました。出版してから少し時間は経ちますが、改めて自分の時間に対する考えは、一貫していると思いました。インタビューも途中、個人的な相談もありましたが、私の話が凄く役に立ったようで良かったです。実は、そのインタビューしてくれた方、『20代でやるべきことやってはいけないこと』の私の本を読み 人生の力になりましたとのこと。こういう話を聞いて、改めて 長く著者をしてて良かったと思いました。