2020.5.13.

「すぐやる」と「スピーディーにやる」は違う、、、

「行動するのに必要なものを1つ挙げるとすれば、何か?」
そんなふうに問われたら、いろいろな答えが出てきそうです。それをめぐって、侃侃諤諤の議論が起こっても、おかしくはありません。
ほかにも適切な答えがあるのを承知のうえで、あえて1つに絞ると、これになります。それは、「すぐやる」こと。
「やりたい!」と思ったら、すぐにやる。できる/できないとか向き/不向き、カンタン/難しいかに関係になく、とにかくすぐにやる。
「すぐにやる」は、1秒、いいえ0・1秒でも早く行動すること。初動を早くすることが、キモです。
よく誤解されることですが、「スピーディーにやる」とは異なります。
両者は、似て非なるものです。
「すぐにやる」とは、やる気が高まっているときに、そのまま動き出すこと。動き自体が遅くても、なんの問題もありません。
もちろん、スピーディーに動けたほうがいいに決まっています。動作自体は遅くても、すでに行動に映っていますから、途中で止まることはありません。
やる気が高い状態のまま行動し、それが続いていきます。
「スピーディーにやる」は、文字どおり動作が速いこと。俊敏に動いてはいますが、だからと言って、早く行動するとは限りません。
「やりたい!」と思っても、やる気が高まっているときに動き出すかどうかは、また別です。実際に動き出すのは1時間後とか1日後、あるいは1週間後とかになることもあり得ます。
速く動けることにあぐらをかいて、早く動かない。そのうちにやる気もダウンして、いつの間にかやらなくなってしまう……。そんなパラドックスがあります。
動作が速いという自信があって、実際にスピーディーに動けるから、「急がなくてもいい」と思って、初動が遅れがちです。残念ながら、初動が遅れるほど、やる気も少なくなっています。
こう見ていくと、「すぐやる」ことの優位性は、明らかです。行動に必要なものとして1つだけ挙げたとしても、違和感はありません。