「それはキミにできるの?」……
会議で「やりたいです!」と提案した企画について、上司をはじめ多くの人からこんな言葉を投げかけられて、なんの反論もできずに言葉を飲み込んだ人は、たくさんいるかもしれません「キミにはムリだ」と思われるのは不愉快ですが、内心で「考え方が古い」と思っていたとしても口に出したら、提案した企画は即却下されます。
もっとも、周りの人たちが不安になるのもムリはありません。提案した本人に知識・スキル・経験のすべてが欠けているのですから……。いくらやる気マンマンに「これをやりたいです!」と主張しても、周りは「できるはずがない」と思っているから、「ムリすることはないよ」「いずれ時期が来たら」と、やんわり諭してくれます。
ここで「そうですね。まだ早いですね」と、引き下がるのは悪いことではありません。むしろほとんどの人が、その選択をします。それでもどうしても「やりたい」のであれば、奥の手をお教えします。それは、自ら「できる」と証明すること――。
周りが「できない」と思っていることを「できる」と証明できるのは、本人だけです。間違っても、周りが「できるよ」と証明してくれるわけではありません。
「今は知識もスキルも経験もありませんが、やってみせます。できます!」
こんなふうにキッパリ宣言してしまいます。とは言え、これでGOサインが出る、可能性は薄いです。ただやる気を伝えただけなのですから……。
やるべきことは、もっとあります。1つは、知識・スキル・経験のすべてにおいてレベルアップするために、「1年間でこれだけのことをする」と言い切ること。
もう1つは、上司をはじめ先輩にやりたいことを実現させるための実践的なアドバイスを請うこと。この2つを伝えると、「やらせるのも面白いかな」と思う人が出てきます。
ただし、GOサインはまだ出ません。1年後までに周りのアドバイスを受け入れながら知識・スキル・経験のすべてにおいてレベルアップしたときに初めて、GOサインが出ます。1年近くかかったとしても、それは本人が「できる」と証明したから。
やりたいことを提案するときには、自分で「できる」と証明する必要があります。この最低限の義務を果たさずに、ただ「やりたい」と主張している人は少なくありません。たとえ時間がかかっても、「できる」と証明できれば、やりたいことにGOサインが出るものです。
(朝の独り言☆)
今日は、出版社ディカヴァーと 打ち合わせをしました。
今回は、本質をテーマに新しい企画作りを ということで、人間力の人生にもたらす価値について考えました。人生が上手くいくかどうかは 知識やスキルのように思いがちですが、長く仕事をしていますと いかに相手と心地よい関係性が持てるか、ある意味人とのつき合い方の部分が大きいと思います。今回も素晴らしい企画ですので、楽しみです。