2020.2.3.

「できる人材」には、2つのタイプがある、、、

「あの人は仕事ができる!」
そう言われる人は少なくないですが、よく見ると異なるタイプがあります。それを混同してしまうと、当の本人はもちろんのこと、仕事を依頼する側にとっても、悲劇が起こり得ます。

 そのタイプは2つ。明らかに違うものなのに、意外と認識を誤ってしまっています。

1つは、専門性に特化するタイプ。特定のジャンルに強く、そこでは右に出る者がいないくらい、ほかを圧倒しています。

1つのジャンルについて知識・スキル・経験のいずれも磨いていきます。そのジャンルでは輝かしい実績を持ち、なおかつさらに極めようとしていきます。

そのジャンルに詳しい人であれば、その人の実績に溜息をつくばかりですが、まったく知らない人からすれば、何がどうスゴイのか認識できないところがあります。ある意味では、「知る人ぞ知る存在」です。

もう1つは、さまざまなジャンルを横断するタイプ。俗に言う「オールラウンド」タイプです。

複数のジャンルに精通していて、独自の存在感を放ちます。

さまざまなジャンルの知識・スキル・経験を組み合わせて、その人にしかできないことをポンポンとこなしていきます。専門性では特化するタイプには劣りますが、組み合わせる力では一日の長があります。

たとえて言えば、専門性に特化するタイプは、富士山型。1つのジャンルの知識・スキル・経験をコツコツと天高く積み上げていきます。

さまざまなジャンルを横断するタイプは、連峰型。八ヶ岳や立山のように、いくつものジャンルの知識・スキル・経験を世間一般よりはるかに高いレベルで積み上げていきます。

専門型とオールラウンド型。両者は、どちらも高さでは世間一般を圧倒しています。同じように「高い」がゆえに、「できる人」としてひとくくりされがちです。

ただし、求められる場と活躍できる場が違います。そのことを混同してしまったら、持っているものを有効活用できない恐れがあります。それは、本人とオファーするほうの両方にとって不幸なことです。