2017.5.25.

「とりあえず」をやめてみる、、、

「とりあえずビール!」
飲み会の席で飲みものを注文するとき、こんな言い方がよくされます。あなたも言っているかもしれません。この言葉の意味するところは、こういうものです。

「何を飲むのかあれこれ考えるのが面倒くさいし、ほかの人を待たせるのも悪い……」

 つまり、消極的選択です。もしほかに飲みたいものがあるのに、周りの人のことを考えてムリしてビールを選んだとしたとしても、「好きなものを頼めばいいのに……」と、かえって不興を買います。

「とりあえず」という言葉には、そうした残念さがつきまといます。もし本当にビールを飲みたいのだとしたら、こう言うはずです。

「絶対にビール」「やっぱりビール」
たかが飲み会ですが、「とりあえず」という言葉を使ってしまうのは、考えものです。そこには、明確な意思が感じられません。

流されている、あるいはイヤイヤやっている感が出ています。飲み会でこの言葉を使っている人は、おそらくほかの場面でもかなりの頻度で口にしています。

「とりあえずやってみよう」「とりあえずこれでいきます」「とりあえずこれだけやってみました」……
こういう言葉を聞いたら、あなたはどう思うでしょうか。

積極的に何かをやったという印象は受けません。言外に「やりたくないけど、仕方なくやりました」という本音を感じ取ります。言い訳がましく聞こえてしまいます。

「とりあえず」という言葉を口にしていると、いつの間にか「とりあえず思考」になっていきます。

「このへんでいいか」「別にどうでもいい」「ムリしてやることはない」と考えるようになり、中途半端な行動につながっていきます。身に覚えのある人は、少なくないはずです。

「やってみよう」「これでいきます」「これだけやりました」
こういう言葉を聞いたら、相手の意思や熱意を感じるはずです。「積極思考」になって、本格的な行動に変わっていきます。

もしあなたが「とりあえず」という言葉を使っているとしたら、まずはそれをやめていきます。その言葉をやめるだけで、思考と行動が変わります。大きな変化が表れます。

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