「うまくいくかどうか分からないし、ちょっとどころかかなり不安。でも、やっぱりやってみたいな」……
もしこんなふうに思っている人がいるとしたら、間違いなくためらっています。こういうためらいは、誰にでもあり得ることです。1度ならず経験した人は、たくさんいます。
もっとも、ためらっているのは、やろうかやめようかということではありません。やる/やらないなら、すでに結論は出ています。
答えは、もちろん、「やる」です。あなたにも、身に覚えはありませんか。
それなのに、なぜためらっているのかと言うと、ズバリ失敗したくないから。うまくいかない可能性がかなりあるから、ためらっているにすぎません。
考えてみれば、これはおかしなことです。うまくいく/うまくいかないにかかわらず、「やりたい」のであれば、即実行すればいいのですから……。
ためらう必要はどこにもありません。むしろそうしている時間が「もったいない」とさえ言えます。
「やりたいこと」と「うまくいくこと」は、本来的に別のことです。本人もなんとしてでも「やりたい」と思っています。
にもかかわらず、ためらってしまうのは、「うまくいかない可能性がある」から。その不安が、本人の行動を押しとどめています。とても残念なことです。
やりたいことがあるのなら、1秒でも早くやるべきです。早くやれば、それだけ早くうまくいくようになります。
そう、「うまくいく」は、やったあとに判明すること。やる前に、分かることではありません。
AI(人工知能)で「あなたには、適性があります。成功率は特Aです」と診断されたとしても、そのとおりになるかどうかは、不明瞭です。成功率が「E」「F」と判定されても、うまくいくことは、あり得ます。
事前にそのように判定されたとしても、行動して努力したからうまくいったのであって、特Aと診断されてもやらなければ、成功することはありません。
やりたいなら、どんな結果になろうとも、やるべきです。「やりたいこと」と「うまくいくこと」は、まったくの別物です。