2022.4.28.

「やり残したことは1つもない」と、実感する、、、

 人生において、誰もが最後まで責任を持ってしなければならないこと――。こう言うと、いろいろな人がさまざまなことを思い浮かべそうです。

一般的なことを言うと、職務や与えられた役割。プライベートで言うと、学校生活や子育て……。

これらは、いずれもやり遂げるのが当たり前のことです。ほとんどの人は、うまくできたかできないかは別として、一応最後までこなしていきます。

 どんなことであれ、時が来れば、誰もがその携わってきたことから卒業します。「もうかかわることができない」と分かったとき、「あれをやっておけばよかった」「こういうふうにやるべきだった」と、いろいろな思いが多くの人の胸に去来します。

 厳しい言い方になりますが、「もっとこうしておけば……」という気持ちが少しでもあるようなら、全うできていなかったということ。真剣にかつ全力で取り組んでいなかったから、「ああすればよかった」という思いが込み上げてきてしまうと言えます。

「全うする」とは、一片の未練も後悔もなくやり遂げること。自分自身が持っている力をすべて出し切ったときに感じる境地です。

 断っておきますが、結果が出るから全うできるのではありません。結果が出ても「ああしておけばよかった」と思うこともあるし、反対にうまくいかなくても「なんの未練も後悔もない」と達観できることもあります。

 自分自身が考えていたことを思っていたとおりにできて、なおかつ100%の力を発揮して実行できれば、結果はどうあれ、「やり残したことは1つもない」と実感します。結果は、二の次。人生は1度きりだから、すべてのことに対して全うすべきです。

 誰もが人生ですべきことは、どんなことであれ、取り組んだことを全うすること。口で言うのはカンタンですが、なかなかできるものでもありません。日々、自分自身を成長させながら、結果を出すべく全力の行動をしているからできること。

逆に言えば、日々、成長も全力の行動もしていなければ、何かから卒業するときに「あれをやっておけばよかった」「こういうふうにやるべきだった」という未練と後悔にさいなまれることになります。

人生でこういう思いをしている人は、不思議なほど多く存在します。あなたが、その1人でないことを祈ってやみません。

 あなたは今日、取り組んだことを全うできましたか。1日の終わりに「やり残したことは1つもない」と実感できましたか?

(朝の独り言☆)
先週末は、公開収録など行ないました。やはり参加者と対面での講義は 充実することを強く感じました。オンラインは、会場にいかない便利さや 宿泊交通費がかからないなどメリットもありますが、九州や広島などから日帰りで来て下さった参加者を含め、皆さん 直接とオンラインとの価値の違いを話していました。効率性ばかり考えていますと、知らず知らず失っていくものがあることに気づかなくなるかもしれないと思います。