営業で大口の契約をガンガン取ってくる人。ヒットする企画を続々と編み出す人。なぜか業界の大物とのコネクションを持っている人……。
あなたの周りや知り合いの中にそういう人の1人や2人はいるかもしれません。実際にいてもおかしくはないはずです。
おそらくその人がそれなりの努力や行動をしていることは想像な難くありません。何もせずに成果を得られるほど、世の中は甘くはないですから……。
別にその人たちを貶めるつもりはないですが、「スゴイ!」と思うのは、まったく感心しません。「スゴイ!」と思うこと自体をやめるべきです。
こう言うと、「そんなのは全然スゴイことじゃないよ」と、クールに装うのがいいのだと誤解する人がいそうです。それは、ひねくれ者のすることですから、慎むべきです。
契約の獲得も企画のヒットも豊富な人脈も、一夜にしてつくられるわけではありません。その努力と行動には、素直に敬意を表したほうがいいです。
「頑張っていますね」「活躍していますね」などの労いの言葉をかけるのが、社会人としてのふるまいです。ただ、そのことと、「スゴイ!」と思うのは、また別です。
「スゴイ!」と思うのは、白旗を揚げるようなものです。「自分にはとてもできない」という深層心理が、透けて見えます。やや大げさに言えば、「戦意喪失」の状態に陥っています。
誰かを「スゴイ!」と思ってしまうのは、自然な感情です。とは言え、「自分にはそこまでできない」という気持ちの裏返しであるのも事実。
それは、行動を抑制させます。これでは「スゴイ!」と思った人との差は開く一方です。
そこから1歩進んで相手に素直に敬意を表すると、戦意喪失にはならずに「もっと頑張ろう!」と、モチベーションが上がってきます。
活躍している人に刺激を受けて、「私はこうやろう」「僕はこれをやってみよう」と、行動を加速させます。
このように行動と努力を続けていけば、あなたが大口の契約を取るのもヒットを生み出すのも人脈を築くのも、不可能ではありません。
あなた自身が「スゴイ!」と思われる人になる可能性は十二分にあります。
(朝の独り言⭐︎)
今日は、新刊の見本が届きました。その写真を見た他の出版社の方から、凄く良い感じだとメールを頂き、新刊への期待が、さらに大きくなりました。24日発売です。楽しみにしていてください。