結果を出すのは、割合にカンタン……。こんなふうに言ったら、あなたはどんふうに思うでしょうか。「ええ、そうですよね」と納得してくれるかもしれません。
反対に、「そんなことはありません」と反論するでしょうか。特に今まさに結果を出すために苦しんでいる人にとっては、無神経な発言に聞こえそうです。
「結果を出すのは、カンタン」なんて言うと、イヤミとか上目線にとられかねないことは、重々承知しています。刺激があまりにも強すぎるので、決して好き好んで言っているわけではありません。
それなのになぜこんな発言をするのかと言うと、理由があります。それは、いずれあなたがこの発言を実感するようになるからです。そう遠くない将来に、あなたも同じように思うから、あえて事前に指摘しているにすぎません。
「結果を出すのは、カンタン」と思うのは、次の2つの条件が重なったときです。1つが、より高いレベルの結果を出し続けているとき。もう1つが、さらに結果を出そうと頑張っているがゆえにスランプに陥ったとき……。
そう、すでに実績を挙げた人が、「結果を出すのは、カンタン」だと実感します。そもそもなんの実績も挙げていない人が、そんなふうに思えるはずがありません。
結果というものは、1度出すと、それ以降何度も求められるようになります。しかもよりレベルの高い結果を出すことを要求されます。
常にレベルの高い結果を出すようになるには、自分自身をより成長させていかなければなりません。それは、大変ではありますが、同時にやりがいのあることです。
こんなふうにカンタンに言っていますが、本人にすれば、プレッシャーを感じながら努力しなければならないのですから、相当にハードです。
筆舌に尽くしがたいつらさや厳しさがあります。そんなとき、ふとこう思うときが来ます。
「今に比べれば、あのとき結果を出すのはカンタンだったな」……
レベルの高い結果を求め続ける、あるいは頑張り続けたがゆえにスランプに陥る。
そういうときに今よりも比較的ラクにものごとを成就させた昔を思い出して、「結果を出すのは、カンタン」とつぶやきます。
この言葉は、努力している人のある種の勲章。
そう言っても、過言ではありません。1度結果を出したあなたは、いずれそう口にするようになります。