「なんで誰がやっても同じ仕事を自分がやらなければいけないんだ」……
まだキャリアも経験もない人が、自分自身に割り振られた、面白くなさそうな仕事に対して、こんなふうに不満を述べることがあります。
今も日本のどこかで誰かが言っている可能性が大で、もしかしたら、過去のあなたもそうだったかもしれません。
「もっと面白いことがやりたくて、この仕事に就いたのに」……
やる気を人一倍持っているから、余計に誰でもできそうな仕事に納得できません。「もっとほかにやるべきことがある」と思っていますから、葛藤が深くなる一方です。
キャリアも経験もないだけに、本人の仕事に対する理解が浅いのは仕方ないことです。もっとも、このままではこの人も伸びることなく、いつまでもくすぶり続けることになります。それは、仕事の本質を理解できないままだから……。
世の中には、たくさんの仕事がありますが、そのすべてに共通して言えることがあります。それは、「誰がやっても同じ仕事などない」こと。
同じ仕事をやっている人は、同業他社はもちろん、机を並べている職場にもたくさんいます。その全員が一緒のことをしているとしても、結果まで「誰がやっても同じ」ということにはなりません。
丁寧にじっくり取り組んでいる人もいれば、同僚とおしゃべりしながらしている人もいます。前者の仕事がしっかり仕上がっているのに対して、後者はヌケやモレが多数。両者の仕事を比べれば、「誰がやっても同じ」ではないのは一目瞭然。
業務的に同じことをしているとしても、クオリティーまで一緒にはなり得ません。1人1人微妙にやる気も知識・スキルも異なりますから、「誰がやっても同じ」になる確率はゼロです。そのことに気づかないとすれば、とても残念なことです。
逆に言えば、ほかの人とまったく同じ業務をやらなければならないとしたら、大きなチャンスです。ほかの人とは雲泥の差とも言っていいクオリティーに仕上げればいいのですから……。
その仕上がりを目の当たりにしたクライアントや上司は、喜んでその人にしかできない仕事を依頼するに違いありません。そのとき初めて、ほかの人とは違う仕事に取り組めるようになります。
誰がやっても同じ仕事などない……。そのことに気づいている人だけが、真に誰にもできない仕事を手がけることができます。
(朝の独り言☆)
今朝、王貞治さんの名言特集が目にとまり 読んでみました。
全ての言葉が物凄く心に響きました。その言葉には、努力は必ず報われる。とあり、「もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」確かに、本気で努力したのかと自問して、最大の努力したと言える人は少ないと思います。他にも沢山の名言がありましたが、どれも身の引き締まる気持ちになりました。一日のスタートを 名言と共に始めるのも良いかもしれません。