2019.2.8.

どんな花を咲かせるか考える、、、

想像してみましょう。あなたはタネ。今のところ、成長したあかつきには、どんな花が咲くのか、まったく分かりません。

いつ咲くのか、どのくらいの年月がかかるのかさえも知らずにいます。そもそも本当に咲くのかどうかも、ハッキリ分かってはいません。

蒔いたタネが根を延ばし、芽吹き、葉をつけるまでは、それ相応の時間を要します。そこから先、花が開くまではもっと時間がかかるかもしれません。

水や肥料を与えることは不可欠。手をかけなければ、花は咲きません。何より必要なのは、愛情。「無事に花開いてほしい」「美しく咲いてほしい」という気持ちあるのとないのとでは、全然違ってきます。

手を抜いてしまったら、発育不良。枯れてしまって、咲かずに終わることもあり得ます。

自然界では、朝顔のタネを植えたのに、ヒマワリの花が咲くことはありません。その逆のヒマワリの種を植えたのに、朝顔の花が咲くこともないです。

人間の世界は、別です。朝顔のタネを植えたのに、ヒマワリの花が咲くという突然変異が起こります。そういう不思議なことは、案外よくあることです。

人間の世界では、どんな花を咲かせるのかを自分で決めることができます。親や先生、あるいは上司が「あなたは朝顔の花を咲かせなさい」と言って育てようとしても、そのとおりにするかどうかは、あくまでも本人次第。

本当に自分自身が朝顔の花を咲かせたければ、もちろんそうしていきます。

ただし、ほかに咲かせたい花があるのならば……。その花を咲かせていきます。それは、あなた自身が決めていいことです。

ヒマワリの花を咲かせたければ、真夏に太陽の光をいっぱいに浴びてエネルギーいっぱいにして輝く。

バラの花を咲かせたければ、春や秋に素敵な香りを周囲に届けて、癒しを与える。寒椿の花を咲かせたければ、真冬に寒さにジッと耐えながら花開く生命力で、見る人に勇気と感動を与えていく……。

花がそれぞれ違うように、1人1人の人間の生きざまも異なります。どんな花を咲かせるのかを考えるのは、自分自身の生きざまを見つけること。

あなたは、どんな花として咲き誇っていくのでしょうか。自分という花をどのように咲かせていくのでしょうか。その答えは、あなた自身が決めていきます。