2018.12.17.

もう1つの専門を持つ、、、

現代のように複雑にものごとが絡み合う時代には、「専門性に強い」というだけでは、なかなか乗り切っていけないものです。

あらかじめ断っておきますが、これは「専門性が必要ない」ことを意味しているのではありません。

専門性は、必要です。スペシャリストはどんな分野でも求められていますが、1つの専門だけでやっていくのは厳しいです。

スペシャリストは、その分野のエキスパートです。その分野についてはひととおり知っているし、なおかつさらに深く極めようとしている人です。

培ってきた知識・スキル・経験を活かせるのは、もちろん、その分野です。「水を得た魚」のようにイキイキしながら活躍できます。

とは言え、活躍する分野を限定する必要はありません。その培ってきた知識・スキル・経験をほかの分野で活かしてもいいはずです。むしろほかの分野でも積極的に活かしていくべきです。

もっとも、ほかの分野では門外漢です。持っているものを活かす術をまったく知りません。

これはとてももったいないことで、培ってきた知識・スキル・経験をより幅広く活かすためにも、専門性をもう1つ、2つ増やしていきます。

ほかの分野を学ぶとしたら、ゼロからのスタートになります。本来の専門を続けながら、新しい分野を学ぶのは大変です。

時間のやり繰り、健康管理など、気をつけなければならないことがたくさんあります。

ある程度の年齢になってから学ぼうとすると、若いときのように吸収するスピードは落ちるものです。

なかなか思うように習得できないかもしれませんが、挑むだけの価値は十分にあります。時間をかけながらでもやっていくと、少しずつ少しずつ身についてきます。

苦労しながら、もう1つ別の分野も極めていくと、不思議なことが起こります。それは、それまでの専門性との化学反応です。

それまで培ってきた知識・スキル・経験が新しい分野でも活かせるようになります。

こうして2つの分野で専門性を身につけると、活動領域は大きく広がります。それは、あなたがより多くの人に役に立てることにほかなりません。

専門性をもう1つ持つと、より多くの場所で自分を活かせるようになっていきます。