2019.10.28.

もっとをモットーにしない、、、

自分自身をレベルアップさせるのに必要なものは、いくつもあります。その1つが、「成長したい」という意欲です。

何をするのであれ、言われたとおりにやったり、何も考えずに漫然としたりするだけでは、成長しません。むしろドンドン退化していきます。

成長意欲を持つのは、不可欠。それがなければ、レベルアップできません。

もっとも、この先は大きな別れ道に差しかかることになります。どちらに進むかによって、アップするレベルが変わってきてしまいます。「北海道と沖縄くらいの差が出てしまう」と言ったら、ビックリするでしょうか。

1つは、「もっと」を追求する道。こちらを志向する人は、たくさんいます。「もっとたくさんやろう」「もっと速くなろう」「もっとうまくなろう」……

言うなれば、量の拡大。確かにできることが多くなるので、レベルアップした実感があります。

目に見える違いが明らかなので、周りの人も成長ぶりを称賛してくれます。それがうれしくなって、ますます「もっと」を追求します。終いにはもっとをモットーにしていきます。

もう1つは、「より」を追求する道。「もっと」に比べると、志向する人は、少ないです。

「よりたくさんやろう」「より速くなろう」「よりうまくなろう」……
こちらは、質の向上。なかなか目に見えた成長ができないので、自分でもレベルアップする実感を持ちにくくなります。

周りの人には、停滞しているように見えてしまい、声をかけるのも憚れるようにもなります。自分も周りめ含めて、成長から遠ざかっているように感じて、ムードも暗くなりがちです。

両者を比べると、「もっと」のほうが優勢のように見えますが、そうとも言えません。

実態は逆。「より」のほうが、あとあとまで優勢です。

「もっと」は短期的なレベルアップには適していますが、長くは続きません。

量の拡大に重きを置いているので、途中で息切れしたり、燃え尽き症候群になりやすかったりします。

一方の「より」は、長期的なレベルアップ型。加えて、確実性もあります。

質の向上をターゲットにしているので、短期的にはレベルアップしにくい嫌いはあります。

ただし、一度身につけば、その後はジワジワとムリなく成長を続けていくので、長期的に見ると、想像以上に高いレベルアップをすることになります。

レベルアップしたいのなら、「より」をモットーにするーー。これを成長意欲と合わせて持つようにします。