「私、料理ができないんだよね」「人見知りなんで営業とかできません」「僕、英語ができないんですよ」……
できないことは、誰にもあります。仕事や日常生活で特に支障がなければ、できないままでいても悪いことではありません。
もし仕事や日常生活で困るようなことが起きたら、尻に火がつきます。本人は必死になって、「できる」ようになるものです。
この「できない」は、案外クセモノです。「できない」と正直に言えば、無罪放免されるような雰囲気があります。
子細に見ていけば、その大半、いいえ、ほとんどは、本当にできないことではありません。その正体は、実は「やらない」です。
本人に資質がまったく欠けていて、「できない」のではなく、「やらない」からできないままでいます。故意か偶然か、「できない」人のほとんどは、その重大な事実を見逃しています。
料理ができないのは、先天的に料理をつくる能力が欠けているからではありません。たんに自分が「やらない」だけです。シェフのようにおいしくつくれるかどうかは別として、料理ができない人など皆無です。
営業ができないのは、人見知りだからではありません。たんに自分が「やらない」からです(人見知りのトップ営業マンはいます)。トップになるかどうかは別として、営業ができない人はいないものです。
英語ができないのは、先天的に英語ができる能力が不足しているからではありません。たんに自分が「やらない」だけです。ネイティブのようにスラスラ「読む」「書く」「話す」「聞く」ができるかどうかは別として、英語ができない人などいません。
いろいろな事情があるにせよ、これだけは言えます。やらないから、できない――。
プロを目指すのならともかく、仕事や日常生活で支障がない程度に「できる」ようになるのは、それほど難しいことではありません。やらなければ、いつまで経っても「できる」ようにはなりません。
あなたが「できない」でいることは、本当は「やらない」だけなのではないでしょうか。あなたに欠けている能力などありません。やれば、「できる」ようになります。
(朝の独り言☆)
今日は、山形のスタディーグループでの講演でした。125名も集まって頂き、とても感動しました。
懇親会でも、歯科治療や経営などの話で盛り上がりました。とても真面目な素晴らしいスタディーグループです。写真は、代表の佐藤勝史先生と共に、同じ38年です。