常に成長していく――。それが、人としてのあるべき姿です。
マグロが泳ぐのをやめてしまったら死んでしまうように、人も成長をやめたら生きる意味を失ってしまう……。そう言っても、過言ではありません。
成長のスピードは、人それぞれ。自分に合ったペースで進んでいけばいいです。
「人より遅い」と感じて焦ったり自信喪失したりすることも、ままあるかもしれません。それは、ナンセンスです。人と比べるのは、まったく意味のないこと。
成長しているのか、それともしていないかは、なかなか自分では実感しにくいものです。だからこそ人と比べてしまうのですが、多くの人が気づかないでいる「バロメーター」があります。
それは、自分のやるべきことが変わっているかどうか――。
やるべきことには、2種類あります。1つは、基礎的なこと。もう1つは、レベルに応じたもの。分かりやすく野球を例にして説明します。
基礎的なこととは、トレーニングやキャッチボール、素振り、シャドーピッチングなど。これは、1軍でも2軍でもやることは同じ。レベルの違いなく、誰もがやらなければならないことです。
レベルに応じたものとは、その人の実力に合わせて取り組む課題。1軍の選手と2軍の選手では、実力が違うのですから、バッティング練習でも中身が変わってきます。
1軍の選手なら、自分の長所をより伸ばす練習をしなければなりません。2軍時代と同じことをしていては、ハッキリ言うとダメ。
練習の中身もレベルアップさせるべきです。1軍に上がったのに、2軍のときと同じ練習をしていたら、通用しません。
基礎的なことを除いて、実力に応じて自分のやるべきことは変わります。
いいえ、変えていかなければなりません。実力がアップしたのに、以前と同じことをしているようでは、すぐに行き詰まります。
あなた自身が成長しているかどうかは、1年前(どんなに遠くても3年前)とやっていることが変わっているか、あるいは同じかどうかを見ればすぐに判明します。前者なら、成長している証。
後者なら、「成長していない」と見なすべきです。残念ながら、それはあなた自身が本当に「やるべきこと」をやっていなかった結果にすぎません。
あなたがやるべきことは、1年前と変わっていますか。それとも同じです。