たまっていた仕事をすべて終わらせた。家にあった、いらないものをすべて処分した。ずっと悩んでいたことがようやく解決した……。
これまで停滞していたことがかたづいたとき、スッキリした気分になります。その停滞の度合いが大きければ大きいほど、かたづいたときの気分は晴れ晴れとします。そのとき自分の中には、1点の不安や迷い、心配もありません。
終業時間や1日の終わりに、こんなふうにスッキリした気分になれば、快適だしとても充実します。そんな毎日を送りたいものです。
スッキリとは、誰もが得られるものです。いつでもどこでもどんなときでも、そういう気分になることは可能です。
自分がやれることはすべてやり切る――。言葉を換えれば、1つのやり残しもないこと。それが、スッキリです。
もっとも、スッキリするためには3つの条件があります。残念ながら、それは多くの人が気づいていないことです。
1つ目が、集中して取り組むこと。2つ目が、一切手抜きをしないこと。3つ目が、かかわるすべての範囲をカバーすること。
たまっていた仕事を9割がた終わらせただけでは、スッキリしません。もしそれでスッキリした気分になったとしたら、本人がカン違いしています。残り1割を翌日に回したとしたら、手つかずのままですから消化不良です。
あるいは「一応終わらせたけど、なんかやり残しやモレがあるような気がする」ようでは、やはりスッキリしません。モヤモヤが残っていますから、あとから不安や心配がとめどなく押し寄せてきます。
やり残しやモレがあるのは、集中してないからでもあり、手抜きをしているからでもあります。もう1度最初からやり直したほうが、賢明です。そのほうがスッキリするし、クオリティーも高くなります。
このように見ていくと、特別なことをしているわけではありません。自分のやれることを全部やれば、誰もが自然にスッキリします。自らの力で快適で充実した日々を送ることができます。
あなたは、今日、スッキリしましたか。やれることをすべてやり切りましたか?