1年で1日だけウソをついても許される日――。それが、「エイプリル・フール」です。 この日になると、ふだんは実直な人までウソをついたりするものです。春の陽気が、そうした気分にさせるのでしょうか。
「ウソをつくのはいけない」
そのように言われて育っているからか、ほとんどの人がつくウソは、他愛のないものです。それでもコミュニケーションの一服の清涼剤になり得ます。
どうせウソをついていいのなら、もっと大きなことを言ってみるのもアリです。それこそ大ボラと言われるようなものを……。
ソフトバンクの孫正義社長が会社を創業したときに、売り上げを「豆腐のように1丁(兆)、2丁(兆)と数える会社にしたい」と話したエピソードは有名です。それを聞いた社員が、「この人は大丈夫か?」と、不安になってやめてしまったそうです。
孫さんがこの発言をしたのは、エイプリル・フールではなかったかもしれません。もしそうだったら、社員も「アハハ」と笑いながら聞き流したはずです。
この大ボラは何十年か経って、実現しました。今やソフトバンクは、売り上げが8兆円を超える世界的企業に成長しています。
1年に1日だけある、ウソをついていい日に、孫さんのように大ボラを吹いてみると、「それ、面白いね」と、冗談として受け取ってくれます。少なくとも「何、バカなことを言っているの?」と、否定することはないはずです。
「東京ドームでコンサートをやるようなミュージシャンになるよ」
もしエイプリル・フールにこんなことを言ったとしても、大ボラだと認識されるかもしれませんが、「やめたほうがいいって」と、説教じみたことを言う人はいません。
なぜなら「ウソ」だと思っているから。
確かにあなたのその話は、現段階ではウソです。しかし、それが何年後、十何年後もウソであり続けるとは限りません。
あなたが必死に努力していれば、マコトになっている可能性もあります。エイプリル・フールに言ったことが、ウソのままなのか、マコトになるのかは、あなた次第です。
もしそれがマコトになれば、その大ボラを聞いた人は、こう思います。
「あのとき言ったことは本気だったんだ……」
(朝の独り言⭐)
今日は、新刊、コンテンツ、講演会の打ち合わせをしました。
とても充実した時間でした。昨日、第3回きずな出版主催の定期講演会で、少し早いバースデーソングを600名スタンディング大合唱して頂きました。岡崎さんも、会場を盛り上げて下さり、とても嬉しかったです。