2020.6.19.

ギリギリまで引っ張らない、、、

 何かを決断したり選択したりするとき、ギリギリまで引っ張る人がいます。
状況の変化や先行きの展望が明らかになるまで、決断や選択を待とうとしますが、好ましいものではありません。
ギリギリまで待つことが多い人がいるとすれば、「もっと早くしたほうがいい」と忠告します。
選択や決断は、すぐにするものです。またしなければならないものです。
ギリギリまで引っ張ったところで、いいことなど1つもありません。なかなか選択や決断ができない人にとっては信じがたいことのようですが、本当です。
「状況がハッキリしてから選択や決断をしたほういい」……
 そう思っているとしたら、たんなる言い訳。
どうなるか分からないのにすでに動き出している人がいるのですから、状況がハッキリしたときに選択や決断をしたとしても、完全に出遅れてしまっています。
その選択や決断をしたときには、すでに「アウト」と言っても、過言ではありません。
 もちろん、状況がハッキリするまで待ったことで、「むやみに動かなくてよかった」とダメージを回避することもあり得ます。とは言え、そのとき仮に早めに動いたとしても、損失はそれほど大きくもないし、致命傷になることもありません。
 むしろ早めに動かなかったことで得られるはずの利益を手に入れられなくなったダメージのほうが大きいです。
早めに選択や決断をしていれば得られたはずの利益は、あとから手に入れることも取り返すこともできません。「逃した魚は大きい」と、ずっと言い続けることになります。
 選択や決断をしたとしても、それがうまくいく確率は、当然ながら100%ということは「ない」です。フィフィティー・フィフィティーですらなくて、30%とか40%くらいでしょうか。それ以下の可能性もあります。
 その確率が100%にまで高まることは、絶対にあり得ません。そうであればこそ、早めに選択や決断をすべきです。
早いうちに取り組んでうまくいかなくても傷が浅くて済みます。早く動けばうまくいく確率も高められるし、得られる利益も相当大きくなります。
 ギリギリまで引っ張っていたら、そのどちらにも該当しません。傷も受けない代わりに逸失利益を嘆くことが多くなって、結局はジリ貧になっていきます。