行列に並んでいたのに、自分の1人前のところで売り切りになってしまって買えなかった。はるばる買い物に出かけていったら、臨時休業になっていた。
渋滞に巻き込まれて、見ようと思っていた映画の上映時間に間に合わなかった……。
こういうことがあると、つい「ツイていないな」と思うものです。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。そのツイていない出来事を人に話すと、こう言われたりするものです。
「日ごろの行いが悪いからだよ」……
あなたがそう言われたら、どんな言葉を返すでしょうか。「そんなことない」なのか、「やっぱりそうかな」なのか……。
日ごろの行いとツキに関係があるのかと言えば、大いにあります。やはり日ごろの行いが悪いと、ツキも逃げていきます。おそらくツキもこう思っているはずです。
「この人のところにいるなんて、ツイていないな」……
ツキは、天下の回りもの。いろいろな人のところを巡り巡っています。
やはりツイていない人よりツイている人のところに行きたがります。それは、人間も同じ。
どんな人のところに行きたがるのかと言えば、喜ぶこと、役に立つことを積極的にドンドン行っている人。なかには、手弁当でやっている人もいます。
そういう人には、ツキが巡ってきます。ツキのほうが「勝手にやって来る」と言ったほうがいいかもしれません。
あなたが「ツイていないな」と感じているとすれば、誰かを喜ばせたり、ほかの人の役に立ったりすることをしていなから……。ツキのなさは、やはり日ごろの行いに関係があります。
ツキが来てくれるように、何も特別なことをする必要はありません。道に迷っている人に声をかけたり、忙しそうにしている人の仕事をほんのちょっと手伝ったりするだけでも十分です。
自分にできることで、周りの人に喜んでもらったり、誰かの役に立ったりするだけで、「ツイていないな」と感じることがなくなります。おそらくツキも「あの人のところに行ってみようかな」と思うようになっています。