好きこそものの上手なれ-―。やはりこの言葉は真実です。
好きなものであれば、誰に言われるまでもなく一生懸命取り組みます。人の2倍、3倍やることもいとわないし、そのかいあって、メキメキと上達していきます。
うまくなれば、「もっと上達しよう」という意欲が湧きます。人の4倍、5倍やることをいとわないので、グングン上達していきます。
うまくなれば、その取り組んでいるものごとがさらに好きになります。人の6倍、7倍やるほどのめり込んでいくので、気がつけば、並ぶ人がほかにいなくなるほど上達していきます。
さらにうまくなって、もっともっと好きになれば、その取り組んでいるものごとを極めたくなってきます。
人の8倍、9倍やることがまったく苦にならなくなります。もはや「名人」と言われるほどの境地に到達します。
ここまで来ると、前人未到。あとに続く者は誰もいないかもしれません。
「好き」には、それだけのパワーがあります。好きなことをやるのとやらないのとでは、人生において大きな差が生じてしまうのは明白です。
好きだからこそ、トコトンのめり込みます。イヤイヤやって上達するものなど、1つもありません。
好きなことをやる。あるいは好きなものを選ぶ――。これが、ものごとを上達させるコツです。
このことは、古今東西共通しています。おそらく今後も変わることはありません。
もしあなたが自分の将来について「何をしたらいいか分からない」「やりたいことが見つからない」という一種のモラトリアム状態にあるとしたら、打開策はただ1つ。それは、好きなものから始めること。
好きなものがいくつかあるとしたら、片っ端から1つずつやってみるのもいいかもしれません。その中で一番のめり込んだものを「これだ!」と選んでいけば、いずれメキメキと上達します。
うまくなれば、「もっとやろう」という意欲が自然に湧いてきます。人の10倍やることをいとわないほど、のめり込んでいきます。
好きなことにトコトンのめり込む――。それは、誰にも共通する上達法です。