フットワークが軽い――。これは、いつの時代にも通じる、うまくいっている人の特徴です。
「フットワーク=行動力」と思っている人がいますが、正確に言うと、イコールではありません。実は、フットワークを構成するものは、まったく別のものです。
そのすべてを知っている人はほとんどいませんが、1つ1つを把握すると、多くの人が「なるほど」とうなずかずにはいられなくなります。その構成要件は、次の3つ。
1つ目が、感性。新しいものや、これまで見たことも聞いたこともないことに接したとき、「何だろう?」「面白そう」と、感性のアンテナがビビビッと反応し、興味を抱くようになる――。それが、フットワークのファーストステップ。
感性が鈍ければ、どんなにスゴイことや素晴らしいものに接しても、まったく反応しません。それは、必然的に行動を遅らせたり妨げたりすることになります。
2つ目が、決断。感性のアンテナが反応したら、即座に「やってみよう」と即断即決する――。
これが、フットワークのセカンドステップ。
興味を覚えたものはすぐにでも実行するのが、真の意味でフットワークの軽い人です。
現実はと言えば、仕事に終われていたり問題を抱えていたりすると、「時間がない」「都合がつかない」「ムリすることもない」とスルーしたり先送りしたりしがちです。多くの人は、この段階でフットワークが重くなってしまっています。
3つ目が、方法。新しいものや見たことも聞いたこともないことを実際に始めようとしても、正解を知りませんから、見様見真似、これまでの知見や経験をもとにして行動していくことになります。そんな試行錯誤の取り組みが、フットワークのサードステップ。
絶対にうまくいくと確信できなければ、行動に踏み出せない……。そういう慎重派の人は、この方法のフットワークが決定的に不足しています。
うまくいくかどうか分からなくてもやってみるという試行錯誤力を自分自身に取り入れることができれば、フットワークは俄然、軽くなります。
感性。決断。方法――。フットワークとは、この3つで成り立ちます。
あなたはフットワークの構成要件のうち、いくつ身につけていますか。新しい年にどれを重点的に身につけて、フットワークを軽くしていきますか?