「初心忘るべからず」
これは、どんなことにも言えます。また誰にも当てはまります。
初めて取り組んだときの新鮮な気持ちは、「やってみたい」というワクワクと、「本当にできるのだろうか?」というドキドキが入り交じっています。まさに「ワクワクドキドキ」 です。
言って見れば、これは「期待」と「不安」がせめぎ合っています。期待100%でも不安100%でもないから、適度に緊張もしていて、いい結果をもたらすことにつながっていきます。
しかしながら、慣れてくると、ワクワクとドキドキの両方がなくなってきます。期待も不安もなくなって、安心100%の状態になります。
つつがなく取り組んではいますが、あまりにドップリつかってしまうと、慢心につながりかねません。
そう、初心を忘れてしまっています。それを防ぐためには、いつでも「初心」で臨むしかありません。
実際問題として、初心者を卒業してしまえば、なかなか初めてのころの気持ちを取り戻すのは、難しいものです。
勝手も分かっているし、いたずらに不安を煽るのもムリがありすぎます。初心者のフリをするのも愚策です。
どうしたら初めてのころの気持ちを忘れずにいられるかと言うと、方法があります。それは、「ベテランの初心者」になることです。
勝手が分かっていますから、不安はなくドキドキもありません。ただし、「これからどうなるんだろう?」というワクワクは、何回やっても持つことはできます。
それをいつでもどこでもどんなときでも持ち続けるのが、ベテランの初心者です。
ワクワクしていれば、安心100%になったり慢心したりすることもありません。
期待は限りなく100%に近いですが、不安ゼロということはなく、緊張感もかすかにあります。初心を忘れない状態でいられます。
慣れてくれば、誰もがいつかは初心者を卒業します。勝手が分かれば、初心者に戻ることも難しくなります。
それでもベテランの初心者になることは、誰でもできます。初心を忘れずにいる方法は、必ずあるものです。
(朝の独り言)
今日は、本当に寒いです。最年少で掲載され、今年も財界さっぽろ、新年特大号に掲載して頂きました。