結果を出せる人。結果を出せない人……。両者を分けるものはいくつもありますが、その1つに「予定力」の有無が挙げられます。
結果を出せる人には、予定力があります。結果を出せない人には、予定力のカケラも見られません。
予定力とは、おそらく聞いたことがない言葉です。それもそのはず造語です。
「やる」と決めたことを締め切りに間に合うようにいつからいつまでときちんと時間設定確保して、しっかり仕上げること――。それが、予定力です。
なぜ予定力があるほうがいいのかと言うと、ズバリ、しっかり時間確保ができるから。
結果を出すためには、ものごとを遂行するための時間を十分に確保しなければなりません。この力を持つ人は、当然ながら結果を出すことができます。
そのためには、「この日の〇時から△時まで」「この日は△時から□時」「この日は◇時から〇時まで」というように、あらかじめスケジュール調整ができていなければなりません。
あらかじめほかの何ものにも邪魔されない時間を確保できていれば、やるべきことに集中できます。内容も充実して、それが結果に反映されます。
これは、日ごろから余裕を持ってものごとに取り組んでいなければできないことです。
日常的にやらなければならないことをやり繰りしながら、なおかつ結果を出すために必要なことをしっかり継続的にやっていくには、バタバタしていては不可能。
余裕のあるスケジュール調整が不可欠です。そうした余裕は、当然ながらクオリティーに反映されていきます。
忙しさに追われてバタバタしてばかりいる人は、このスケジュール調整がなかなかうまくできずにいます。
基本的に「空いた時間でやろう」と思っていて、結果を出すために必要な時間がいつまでも確保できないまま。
スケジュール調整が後手に回って、なんとか時間を見つけて確保できたとしても余裕のない状態でやっていますから、ある意味では内容は二の次。
ようやく締め切りに間に合う程度なので、高いクオリティーを追求することも不可能です。これでは結果に結びつくはずがありません。
時間の設定と確保。これが、予定力のキモです。言葉にすればあっけなく聞こえてしまいますが、その意味するところは想像以上に深いものです。