結果を出せるビジネスパーソン。結果を出せないビジネスパーソン。両者には、共通点と相違点がそれぞれあります。こう言うと、「一体、なんですか?」と、興味津々に身を乗り出す人が多そうです。
共通点から言うと、「時間を奪わないようにしている」こと。大雑把に言うと、ビジネスとはより少ない時間で最大の効果を上げることです。その意味では、「時間を奪わない」は、すべてのビジネスパーソンが身につけていなければならないことです。
一方の相違点はと言うと、「時間を奪わないようにしている」こと。こう言うと、「先ほどと同じですよ」と、ほとんどの人がクレームにも似た指摘をしてきそうです。別に間違いではありません。ただちょっと省略しすぎた言い方をしただけです。
結果を出せるビジネスパーソンは、他人の時間を奪いません。クライアントとの商談でも限られた時間で簡にして要を得る説明をするので、新しい商品・サービスを購入するときも納得してサインをしてくれます。そう、相手の時間を節約しています。
もっとも、相手に納得して購入してもらうために、商品・サービスに関する知識をアップデートし、説明のスキルを上達させるなど、本人は商談をする前にそれ相応の時間をかけます。商談に臨む前に、一切の妥協も手抜きもしません。自分はともかく、「相手の時間を奪わない」のが、結果を出せるビジネスパーソンです。
一方、結果を出せないビジネスパーソンは、「自分の時間を奪わない」ようにしています。商品・サービスに関する知識は最新のものでもなく、説明のスキルを身につけようとしないなど、商談をする前に時間をかけません。妥協と手抜きの連続。
その状態で商談に臨むから、クライアントがせっかく商品・サービスに興味を持っても、「確認します」「調べておきます」「ちょっと分からないですね」と、あやふやな解答を連発します。商談の時間が延びたり、回数も増えたりして、相手の時間をムダに奪っています。自分の時間を奪わないようにしていることが「相手の時間を奪う」ことにつながっていますが、本人にその自覚はありません。
「時間を奪わない」のは、結果を出せるビジネスパーソンも、そうでないビジネスパーソンも同じ。違うのは、奪わない時間が相手なのか、自分自身なのかということ。
誰の時間を奪わないようにするのか――。ここに着目できるかどうかが、ビジネスパーソンとして結果を出せるか/出せないかの大きな分かれ道になっていきます。
(朝の独り言☆)
『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』文道の藤吉豊さん、小川真理子さんが出版されました。このような本は、沢山の本を手掛けてきたお二人だからこそ 書ける内容だと思います。
色々な勉強法に関して詳しく書かれています。もし、皆さんが、頑張っているのに学習効果が十分に得られていないと思われるなら、一読して より効果のある学習方法に変えてみては如何でしょうか。