2018.12.5.

人を育てられない人は、相手のことを見ていない、、、

人を育てられない人は、相手のことを見ていない、、、

ある程度の年齢になれば、人は後進を育てていくものです。

大げさではなく、それはすべての人に与えられた義務とも言えます。30歳、どんなに遅くとも35歳を過ぎたら、「人を育てられる人」になっていなければなりません。

後進を育てて初めて「一人前」になる――。そう言っても、過言ではありません。

こう言うと、私は「教えるのが苦手です」と告白する人がいます。なかには「こっちは一生懸命やっているんですけど、なかなか育ってくれないんです」「育つ前に辞めてしまうんですよ」と切実に訴える人もいます。

このように育てるのが苦手とか不得意な人は、たくさんいます。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。

人を育てられない人には、共通点があります。これは、多くの人が気づかずにいることです。それは、「相手を見ていない」こと。

相手の適性とか性格を考慮しないで、自分に合った、また得意な育て方をしています。

たった1つの育て方をしていないし、それ以外を身につけようとは思っていません。結果的に、それが「人を育てられない」ことにつながっていきます。

育て方には、いろいろあります。分かりやすい例で言うと、「背中で見せていく」「手取り足取り教える」「ホメて伸ばす」「1つ1つ考えさせながら伸ばしていく」など。そのいずれもが、できていなければなりません。

育てるのが苦手な人は、往々にして1つのやり方だけを採用します。自分が「背中で見せていく」タイプなら、相手が誰であってもそれで育てていこうとします。

当然ながら、それに合う人は育っていきますが、合わない人は挫折します。後者のほうが圧倒的に多いので、「育てられない」という結果になります。

「背中で見せていく」が合う人もいれば、「手取り足取り教える」がフィットする人もいます。「ホメて伸ばす」で育つ人もいます。

育て方はたくさんありますが、相手に応じて変えていく必要があります。人を育てるとは、「相手に合ったやり方で教えて成長させていく」ことにほかなりません。

あなたが人を育てるのが苦手なら、今からでもいいから、いろいろな育て方を身につけていきます。

相手に合わせた育て方をしていけば、あなたに教わった人は全員、一人前になります。これは、間違いのないことです。