2021.1.17.

人生には、偶然と必然の両方がある、、、

高いレベルの大学を志望しているAさんは、勉強は苦手。実際にあまり熱心に勉強せず成績もそれほどよくはありませんが、ヤマをかけて当日に臨みます。
同じく高いレベルの大学を志望しているBさんは、勉強が好きで熱心に取り組んでいます。
成績もよく志望校はいわゆる合格圏内。一応、出題範囲を網羅していましたが、当日までに苦手なところを強化できずに、若干の不安を残しています。
迎えた試験当日。Aさんがヤマをかけたところが続々と出題されます。反対に、Bさんが苦手としているところがたくさん出題されて、辟易してしまいます。
この2人の結果がどうなったかと言うと、推して知るべし。Aさんはレベルの高い志望校に合格。Bさんはと言うと、志望校に不合格で、スベリ止めの合格に進学します。
Aさんの合格とBさんの不合格のどちらも偶然だとしても、その後の人生までそれに左右されるとは限りません。むしろこの偶然をどうとらえるかによって、その後の人生は大きく変わっていきます。
Aさんにとってレベルの高い志望校に進学できたことは、偶然。ただし、それが幸いするかどうかは、また別の話です。
実力不相応のところに行ったのですから、これまでとは打って変わって猛勉強しなければいい成績もとれないし、志望する職種にも就けなくなります。
不安定な人生を送ることになりかねませんが、これは必然です。もし猛勉強して志望どおりの就活ができたとしたら、結果を出すだけのことをしたのですから、やはりそれは必然。
志望する大学に入れなかったBさんが、自暴自棄になって勉強もせずにいたら、いい成績もとれず志望する職種にも就けないというダブルパンチに見舞われてしまいます。
卒業後に不安定な人生を送る羽目になるのは、ある意味では必然です。
もしスベリ止めの大学に入ったことに一念発起して、受験のとき以上に猛勉強すれば、いい成績をとって就活も思いどおりに運ぶことができます。
実際に志望する職種に就いたとすれば、これは必然になります。
偶然も必然もあるのが、人生。結果の善し悪しには、偶然の要素が入り込みますが、それは一過性。その後の取り組み方次第では、必然的にいい結果をもたらすこともできます。
偶然に一喜一憂することなく、真摯に取り組んで必然の結果を出せるようにする――。誰にとっても、人生はそうあるべきです。