「ワッ、失敗しちゃった」「ああ、またダメだ」「全然できないよ」……
何をやるにしても、最初からうまくいくものではありません。世の中には、1回でできてしまうようなカンタンなことはなくて、たいていが繰り返しやっていってなんとか身につけていきます。
「できない」は、スタート。そう思って始めていくと、必要以上にガッカリしたり自己嫌悪に陥ったりすることもありません。
その「できない」は、始めたその日だけとは限らないものです。3日も4日も続けば、2週間とか、はたまた1カ月続くこともあり得ます。
さすがに1カ月も続くと、「自分にはムリだ」「適性がない」と判断しがちです。こうなると、せっかく1カ月続けたことをやめてしまうという判断に傾きやすくなります。
ここで「やめる」という選択をした人に対して、「こらえ性がない」と非難するのは、いきすぎです。やめる自由は、誰にもあります。
それでも、もしあなたが「やめる」という選択をしようとしているなら、こう言わなければなりません。今日できないことも、いつか必ずできるようになる――。
できない日々が続くとしても、それが永遠に続くのもあり得ないこと。いつかは必ずできるようになります。それが「いつ」なのかは、誰にも分からないことです。
ただし、「できる」ようになるには、条件があります。それは、「続ける」こと――。
「できない」ながらも続けていく――。そうしなければ、必ず「来る」であろう「いつか」が訪れることはありません。
そのいつかがあと1カ月なのか、あと半年なのか、もしかしたら明日なのかは、なんとも言えないところです。
やっている本人もその時期が分からず、疑心暗鬼になることもありますが、できないながらも続けていくこと以外に解決法がないのも事実。
いつまでも「できない」というスタートにとどまって、歯がゆい思いをするとしても、わずかながらでも上達しています。少しずつできるようになっているので、「できる」ようになるのはもうすぐ。続けていると、ある日突然、その日を迎えます。
できるようになったのは、できないながらも続けたから。それだけは言えます。
もっとも、「できる」は本当のゴールではありません。続けていってさらに上達し、極めるという終わりのないゴールを目指していきます。
(朝の独り言☆)
毎日診療していますと、「歯」の大切さは 年齢と共に実感する人が多いように思います。やはり人にとって美味しい物を食べるというのは、本当に大切なことだということです。
「若い時にもっと大切にしておけばよかった」などの言葉を聞きますが、必ずしも患者様だけでなく、私たち歯科医師も「歯」の大切さについて 伝わる伝え方をすべきだと思います。
<伝えていることが、全て伝わっていることではない>ということを忘れないで下さい。