「キミのやりたいよういやればいいよ」「みんなで相談してやってくれ」「じっくり考えてやればできるよ」……
部下や後輩に対して仕事を任せっぱなしにする上司や先輩は、多くの職場で見受けられます。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。
こういうタイプは、仕事を自由にやらせて「ものわかりがいい人」のように見えます。少なくとも自分自身では、「やりやすい上司(先輩)」だと思い込んでいます。
任せるのは、部下や後輩にとっても必要なことです。それが、彼らの成長につながっていきます。
ただし、任せっぱなしにするのは、いいことではありません。本人はそれでいいと思っていますが、不謹慎です。その証拠に、任せっぱなしにした挙げ句に、部下や後輩が大きなミスをしたら、こんなふうに言うようになります。
「どうするの、これ。キミ(たち)だけで解決してくれないと困るよ」……
問題が起きたら、責任から逃げるような言動をします。こういうときに、任せっぱなしにしていたのは、たんに自分が「ラクをしていたい」からだと露呈します。
人を育てるのが面倒だから、勝手にやって成長してほしい……。そんな気持ちがあるから、任せっぱなしにしていたのです。
任せっぱなしは、部下や後輩に無関心であることの裏返しです。かかわりたくないから、任せっぱなしになってしまいます。それは部下や後輩のためにならないだけでなく、自分のマネジメント能力を毀損することにもなります。
もっとも任せっぱなしの人が、いきなり人を育てられるようにはなりません。手取り足取り教えようとしても、部下や後輩も困惑してしまいます。
こういう人は、まず経過報告を受けることから始めていきます。仕事を任せるにしても、節目では「どこまで進捗しているのか」「困ったことはないか」部下や後輩に報告させるようにします。
このとき別にアドバイスをする必要はありません。「今後、どのようにするのか」「困ったことはどう解決していくのか」を聞いて、部下や後輩に考えさせて、あくまでも自主的に行動させます。
そうすることで、任せっぱなしから脱却して、本当の意味で仕事を任せる上司・先輩になっていきます。
(朝の独り言☆)
今日も忙しい一日でした。ゆほびかムックカバーデザイン(仮)が、出来てきました。まだ、少し変更あるかもしれません。来月中旬発売です。楽しみにしていて下さい。