2021.11.16.

何も考えないほうが上達する、、、

「できるようになりたい」「うまくなりたい」……

そういう向上心があるから、人は成長していきます。向上心がない人などいなくて、多かれ少なかれ、誰もが必ず持っています。

「その向上心が、ときとして上達の邪魔をすることがある」……

こんなふうに言うと、ビックリしたり不審に思ったりする人もいるかもしれません。なかには「向上心がないほうがいいのですか?」という疑問をぶつけてくる人も出てきそうです。

まず疑問については、明確に「NO」と言っておきます。やはりこれがないと、上達するのは難しいです。なぜ邪魔になるのかと言うと、必要以上にあれこれ考えてしまうから。もっと言えば、不要なことまでいたずらに考えるようになるから……。

何かを始めたら、自然に「できるようになりたい」「うまくなりたい」と思うものですが、その気持ち自体を否定しているのではありません。その向上心はいつまでも持っているべきです。

邪魔になりかねないのは、気持ちではなく、考えのほうです。「これができるようになったら、こんなことをしよう」とか「これがうまくなったら、あれをやってみよう」というように、まだできてもいないうちから、その次を考えがちです。こういう人は本当に多くて、あなたもその1人かもしれません。

できたあと、うまくなったあとのことを先に考えても、「捕らぬ狸の皮算用」です。

「ああしよう」「こうしよう」と考えることは楽しいし、モチベーションにもなることは否定しません。

その半面、そうしたことを考えながら取り組んでいると、100%集中することは不可能。集中の妨げ以外の何ものでもなく、上達を遅らせる要因になり得ます。

当たり前ですが、集中しなければ、できるようにもならないし、うまくもならないものです。やっているときは、ほかのことを一切考えずに集中する――。むしろ何も考えないくらいのほうがいいです。それは、集中している証拠だから。

皮算用をするのは、できたあと、うまくなったあとで十分。それまでは何も考えないでひたすら取り組んでいきます。何も考えないほうが、早く上達するものです。それは、上達してから初めて分かることです。

(朝の独り言⭐️)
今日は朝から冷え込み 日ごとに寒くなってきた感じですが、今日は一日中手術日になっています。基本、入れ歯やインプラント手術は、楽しい時間でもあります。長期でメインテナンスしていますと、やはり取り外ししない歯は患者さんからの喜びが大きく、本当に歯科医師として気持ちが満たされます。やはり、仕事をする以上、どれだけ喜んでもらえるかは 大切なことだと思います。