ヘビは、生きている間に十数回も脱皮します。多いときは年に数回も脱皮することがあります。
何日もかかって古い皮を脱ぎ捨てて新しい皮になるので、はたから見れば、面倒くさく映ります。しかしながら、それは立派な成長の証です。
いつまでも古い皮のままでは、成長できません。と言うより、生命の危機に瀕してしまいます。ヘビにとって、脱皮することは生きることそのものです。
人間も、本来は脱皮する生き物です。脱皮を繰り返すことで成長していきます。いつまでも古い皮のままでいては、成長がおぼつかなくなります。
とは言っても、ヘビのように古い皮を脱ぎ捨てて、新しい皮と入れ替わるわけではありません。人間にとっての脱皮とは、「考え方を変える」ことです。
子どものときの考え方のままでいては、当然ながら、社会に出ても通用しません。やはり成長するにつれて、大人の考え方を身につけていく必要があります。
あるいは自分中心の考え方でいては、周りの人たちとうまくやっていくことが難しくなります。
それでは、相手中心の考え方をしていればいいかと言うと、それも違います。
相手も自分もお互いにプラスになる――。そんなWIN-WINの考え方ができるようになるのがベストです。
考え方を変えていく――。これが、人間にとっての「脱皮」です。
ただし、違いがあります。ヘビは自然に脱皮しますが、人間は自分が「そうしよう」と思わなければできないことです。
自分自身が「こういうふうにしよう」「こうやっていこう」と思って、なおかつ徹底しなければ、なかなか考え方は変わりません。
強く決意しなければ、慣れ親しんだ古い考え方にカンタンに戻ってしまいます。なぜなら脳裏にしみついた昔ながらの考え方でいるほうがラクだから……。
元に戻ったとしても、嘆くことはありません。また「こうしよう」「こうやろう」と脱皮するだけです。
1度や2度でうまくいかなければ、何回でも脱皮するようにします。続けていけば、脱皮するごとに成長していきます。
脱皮することは、成長すること。いつまでも古い皮のままでいては、少しも成長しなくなります。それは、人間もヘビも同じです。
(朝の独り言⭐️)
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