「ああ、やっちゃった」「ヤバイ、ダメだ」「これはマズイぞ」……
程度の差はあれ、誰もが人生においてこんな言葉を何回も口にしているはずです。なかには、1日のうちに何回も連発している人もいるかもしれません。
失敗は、行動した証。「こうしたい」「こうなりたい」と思って行動したものの、うまくいかずに終わったということで、あくまでも成功するまでのプロセスの1つ。何もしないでいたら、失敗する可能性はゼロです。
挑戦しようとした人だけが得られる特権――。それが、失敗です。
誰かに迷惑をかけることがあるとしても、失敗自体はなんら悪いことではありません。もし迷惑をかけてしまった人がいるとすれば、素直に謝って、なおかつ恩返しをすれば、差し引きゼロになるか、「雨降って地固まる」になることもあり得ます。
よく失敗したことを反省して「もうしません」と行動をやめてしまう人がいますが、それははなはだしいカン違い。むしろ迷惑をかけた人にとっても罪なことです。
本当にやめてしまったら、相手が「私のせいだ」と自分自身を責めかねません。
失敗を1つの教訓にして、次回以降に成功に導く――。それが、失敗した人が迷惑をかけた人にできる最大の恩返しです。
どんな失敗も、自分自身の糧にできます。原因を分析して、「次こそうまくいく」対策を練って行動していくことで、1歩1歩成功に近づいていきます。
もっとも、1回や2回やったくらいでうまくいくほど甘くはありません。成功するまでには無数の失敗を重ねることになりますが、それは必要なプロセス。
失敗してもやめなかった人だけが、成功というゴールにたどり着くことができます。
このとき初めて迷惑をかけた人に「恩返し」できることになります。場合によっては、「倍の恩の返し」になることもあり得ます。
1年間トータルでどれだけの失敗があったのかを数えるのはもはや不可能ですが、立派な行動の証。あなたがした失敗は、誰かに恩返しするために与えられたものです。
今年したたくさんの失敗のうち、恩返しできたものはどれだけあるでしょうか。またきちんと恩返しできたでしょうか。
もし年内中に恩返しできないとしたら、来年に持ち越してきっちり果たしていきます。そうせざるを得ないとしたら、来年こそ倍の恩返しをしたいものです。