先が分からない……。これは、誰の人生についても言えます。
先が分からなければ、予定を立てることができず誰もが困ってしまいます。とは言え、なんらかの事情が生じて、予定していたことが必ず実現できるわけでもありません。
面白いことに、この人生の不透明さに対しては、反応は大きく２つに分かれます。１つは、不安になる。もう１つは楽しみにする。どちらのほうが充実した人生を送れるかと言えば、間違いなく後者です。
先が分からないから、どうしていいか分からず、あれこれ考えてしまう。あるいは、先が分からないから、「本当に大丈夫だろうか？」と心配になってしまう……。
不安になってしまう人は、人生の不確実さを受け入れることができません。どちらかと言うと、プラスよりマイナスの事態を想定してしまうから、余計に不安になります。
確かに先が分からないと、不確定なことばかりで困ります。これは、誰でも同じです。
もっとも、悪いことばかり起こるとは限りません。いいことばかり起こる可能性は十分にあります。
それなのに自ら不安になってしまうのは、かえってソンをしています。それはよくないことが起こるのを先取りしているようなものです。実際によくないことが起こると、二重のショックを受けることになります。
よくないことが起こるとしても、１度で十分。それを前もってリハーサルする必要はまったくありません。
この反対が、先が分からないことを楽しみにする人です。「何が起こるのだろう？」と半ば楽天的になっています。いことばかり起きるわけではないし、現実にはよくないことも多々あります。
たとえそういうマイナスな事態になったとしても、「こういうことをあるさ」と、スパッと割り切ります。
１度よくないことが起こったとしても、不安になることはありません。あくまでも「これからどんなことが待っているのだろう？」と、先のことを楽しみにしています。
もしいいことが起これば、事前と、現実に起こったときの２度、楽しみを満喫できます。こうなると、人生は楽しいことがあふれるようになります。
先が分からない人生を不安にするか楽しみにするかは、すべて自分次第です。どちらを選んでもいいですが、楽しみするほうが面白い人生になるのは言うまでもないことです。
