全力と脱力を両立させる、、、

「あなたは全力で仕事に取り組んでいますか？」
こう聞いたら、あなたはもちろん、「ＹＥＳ」と答えてくれると、信じています。それでは、こう聞いてみます。

「あなたは脱力して仕事に取り組んでいますか？」
こう聞いたら、とまどう人もいそうです。なかには、「どういうことですか？」と、聞き返す人もいるかもしれません。

脱力と言っても、「手抜き」とは違います。「いいかげんにやる」ということでもありません。

あくまでも力を抜くこと。これは、全力と両立します。

仕事とは脱力しながら全力で取り組むもの――。そう言い切っても、過言ではありません。

全力で取り組むとは、持っている力を１００％発揮すること。自分の力をすべて出すと、結果はどうあれ、人は成長します。

持っている力の８０％とか９０％しか使わないとすれば、「出し惜しみ」になります。それが、慢性化すると、手抜きのクセがつきます。

一方、脱力とは力を抜くこと。言い換えれば、リラックスすること。

緊張したり気負いすぎたりすると、余分な力が入って、かえって持っている力を出せない状態になりがちです。これでは、持っている力を１００％発揮することもできません。

持っている力を１００％出すためにも、脱力する必要があります。上手にリラックスできなければなりません。

余分な力が抜けるから、持っている力をすべて出せるようになります。

余分な力が抜けるようになると、結果を出しやすくなります。ここで、もう１度聞きます。
「あなたは脱力して仕事に取り組んでいますか？」

今度はあなたも「ＹＥＳ」とキッパリ答えてくれるはずです。脱力することが大事と分かったから……。

全力と脱力を両立させながら、仕事をする――。できる人は、みなこれを実践しています。おそらく１人の例外もありません。