2020.10.6.

区切りは自分でつけていく、、、

子どものときにはいくつもあるのに、大人になるとめったに目にすることがないもの……。そういうものがいくつかありますが、その1つが「区切り」です。
区切りとは、便利なものです。それがあることでカンタンにリセットできてしまいます。
たとえ前年(前年度)の成績が芳しくなかったとしても、「今年(今年度)は頑張ろう」と、心機一転して、それまでがウソのような大活躍をすることも可能です。実際にそういう経験をした人は、少なくありません。
 子どもの場合は、入学、進級、そして卒業という区切りがあります。それが、小学校、中学校、高校、さらに大学と続きます。途中には受験もありますが、それも大きなリセット、心機一転のタイミングになり得ます。
 こうした区切りがあることは、成長に不可欠です。その区切りをうまく活用できる人は、大きく成長できます。
 残念ながら、大人になると、そうした区切りが毎年あるわけではありません。年功序列のシステムが健在であれば、3年とか4年周期で人事異動があり、定期的に昇進昇級が行われていたのは事実です。
自分自身がつけようとしなくても、組織のほうで勝手に区切りをつけてくれいたのですから、とてもラクです。
自分自身が明確に意識しなくても、区切りをつける機会が設けられていたのですから……。マネジメントという名目があるとは言え、その安易さが組織に所属する人間の成長を奪っていたとも言えます。
それまでの大人の世界では組織が勝手につけてくれましたが、あまりにも過保護だっただけのこと。本来、区切りというものは、自分でつけるものです。
この区切りは、あらゆるところで必要になります。「今日はどこまでやるのか」という毎日の仕事での見極めも、その1つ。目標を達成するために、「何をどれくらいいつまでにやらなければならないのか」という選択と集中も、それに該当します。
ステップアップするために、今の仕事はどれくらいの能力と手間をかけて、学びのための時間をどれくらい割くのか割り振ることも、区切りです。
自分の人生全般から仕事もプライベートも含めた日常生活に至るまで、ありとあらゆることにかかわるのが、区切りです。それは自分自身でつけなければなりません。もしできなければ、成長とは無縁の人生を送ることになってしまいます。