2019.3.22.

実力には、潜伏期間がある、、、

実力のある人とない人――。どちらのほうがより多く求められるのかと言えば、圧倒的に前者です(ここでは性格とかコミュニケーション能力を問いません)。

実力のある人は、スピーディーにこなせるし、クオリティーも高いから、何度も、またどこからでもオファーがやって来ます。ある意味では、自分で仕事を選べるようにもなります。

こうした実力のある人も、最初から成果を出せたわけではありません。当たり前ですが、始めたときには実力はゼロ。

そこからコツコツと基礎を身につけ、できることを増やしていった結果、実力が身についていきます。おそらくかなりの年月がかかったはずです。

ジャンルにもよりますが、最低10年。それだけ長い期間、地味に地道にコツコツやって来た人が、実力のある人になっていきます。

やればやるだけ身につくことは確かですが、この10年間は右肩上がりに実力がアップするわけではありません。必ず踊り場が来ます。それも何度も……。

たとえば、100やったとしても、それが実力として反映されるのはずっとあとのこと。半年とか1年、長ければ2年も3年も先になります。

やったことが、すぐに血肉化しない……。そう、実力には「潜伏期間」があります。

その間はずっと実力がつかないのかと言うと、そんなことはありません。やってきたことが実力としてなかなか表面化しないだけのこと。

そういう潜伏期間は必ずあって、それに耐えきれず辞めてしまう人は少なくありません。

やってきたことがすぐに反映されれば、たぶん多くの人が実力をつけるためにコツコツ頑張るはずです。

幸か不幸か、潜伏期間があって、その間はじれったくなるほど実力が伸びない膠着状態に陥ります。

ここでガマンできなかったり「もうダメだ」と見切りをつけたりする人はやめてしまって、実力を伸ばせずにいます

それは、実力のない人になること。潜伏期間があっても、コツコツ頑張った人は、半年とか1年後、あるいは2年か3年後にはしっかり実力を身につけることができます。

実力のある人は、長い潜伏期間をうまくやり過ごした人――。ガマン強くコツコツやり続けた末に実力を身につけた人です。