2019.2.13.

小さなゴールをたくさんつくる、、、

仕事でも勉強でもスポーツでも、自分にとって高い目標を掲げると、気持ちが引き締まります。「何がなんでも達成しよう」という高揚感も得られます。

当たり前ですが、そのレベルが高ければ高いほど、達成が困難になります。目標が高ければ高いほど、「実際に何から始めていいか分からない」というジレンマに陥りがちです。

目標とは、自分自身が向かっていく先。高い目標を掲げるのが、悪いのではありません。高い目標がポツンと1つしかないと、困難さが増すだけに終わります。

たとえば、あなたが「温泉に入りたい」と思ったとします。温泉地に住んでいるのでなければ、遠出をしなければ入ることはできません。

その願望を実現させるためには、まず「温泉に入る」という目標を立てることから始めます。目標を立てたからと言って、すぐに温泉に入れるわけではありません。

目指す温泉の場所まで車で行くかバスで行くかあるいは電車で行くかという選択をしなければならないし、実際に到着するまでには何時間もかかります。

電車で行くという選択をしたとしても、今いるところから駅に行かなければなりません。そこから温泉地の最寄り駅まで行って、さらにそこからバスを乗り継ぐ必要があります。

このように温泉に入るまでにはいくつものプロセスがあります。細かいプロセスを設定して、実際にそのとおりに行動して、ようやく目的地に到着します。

ただ高い目標を立てただけでなんの行動もしなければ、達成できるはずもありません。その目標と今の自分の間には、距離があります。

それを埋めていくことで目標達成に近づくし、現実のものとすることができます。

自分と目標との間にある距離を埋めるためには、まずプロセスを設定し、なおかつ途中に小さなゴールを置くようにします。

温泉の例で言えば、電車で行くとしたら、今いるところから駅に行くことがゴール。そのあとは「電車に乗る」「バスで乗り継ぐ」「最寄りの停留所で降りて目的の温泉地に向かう」というゴールが設定されます。

千里の道も一歩から。同じように、高い目標も小さなゴールから。目標が高ければ高いほど、小さなゴールをたくさんつくっていきます。

それを1つ1つ通過していって、すべてをクリアしたとき――。それが、高い目標を達成したときです。