2022.8.18.

年齢と経験は、比例しない、、、

 時代劇に出てくる村の長老は、困ったことが起こると村の人々の相談に乗り、最適な解決策やアドバイスを授けてくれます。それによって事態がうまくいくことが多いので、村の人たちは「さすが長老だ」と尊敬し、全面的に信頼しています。

 この長老は、ほとんどが村の最年長。だからと言って、長く生きていれば、誰もが解決策やアドバイスを提示できるわけでもありません。長老が村人に尊敬かつ信頼されるのは、年齢ゆえではなく、あくまでもその経験値。

 もちろん、それは一朝一夕に身につけられるものではないです。加齢すれば自然に持てるわけではないのも、事実。

 長老がどのようにして知恵を身につけたのかと言えば、1にも2にも主体的な行動によってです。好き嫌いや先入観などなく、どんなことにも真摯に向き合い取り組んできたのが、ここで言う長老です。

そのすべてがうまくいったわけではなく、失敗は多数。むしろ失敗だらけです。

 試行錯誤、捲土重来を繰り返して、人並み以上に行動したことで、経験を積んでいきます。言い換えれば、場数をたくさん踏んできたということ。

うまくいく/うまくいかないにかかわらず、その行動の1つ1つが血肉となって、やがて経験へと昇華していきます。その経験が誰よりも豊富なのが、長老。

 断っておきますが、長く生きていれば誰もが経験豊富になるわけではありません。またどんな行動でもいいのかと言えば、それも違います。自分の血肉となる経験は、主体的に行動しなければ得られないものです。

誰かの指示や命令に従って人並み以上のたくさんの行動をしたととしても、それは経験として血肉化されません。せいぜい記憶に残る程度。

自分自身が「こうやったら、うまくいくのではないか?」「こうやるとうまくいかなかったから、今度はこうしてみよう」と自分自身で考えたこと試行錯誤していく。うまくいかなくても捲土重来していく――。

それを無数に繰り返すことで、経験が血肉化します。そこまでいくと、困った人に解決策やアドバイスを提示できるようになります。そう、村の長老のように――。

年齢と経験は、比例するものではありません。経験に比例するのは、主体的な行動。年齢と主体的な行動が比例した人だけが、村の長老のような「知恵者」になれます。

(朝の独り言)
今日は、夕方ひさしぶりにマッサージへ行きました。なかなか行く時間がなく先送りになっていましたが、スッキリしました。健康なくして 全てが存在しません。皆さんは、健康管理をしっかりしていますか。
中村天風先生の新刊、Amazonレビューや紹介等 ありがとうございます。
皆さまの応援で良い感じで動いています。引き続き、宜しくお願い致します。