「あと1歩だったのに」「結局、ダメだった」「ホントに惜しかった」……
結果がうまくいかないときは、悔しい思いをします。これは、誰でも同じです。
もしうまくいかないのに、悔しくないとしたら、努力をしていなかった人です。あるいは最初からやる気がなかった人です。
努力したのに、うまくいかないから、悔しくなります。努力していればしているほど、うまくいかないときの悔しさは大きくなくなります。
このときその悔しさをバネにする人がいます。悔しさをエネルギーに変えていきます。
「次こそは絶対にやってやる」「今度こそ成功させる」「もう失敗しないぞ」……
悔しさをバネにするのは、悪いことではありません。「もう1度チャレンジしよう」という大きな原動力です。
おそらく本人は気づいていませんが、それはマイナスのエネルギーです。そのエネルギーは寿命も短く、成長には結びつかないものです。
そのエネルギーが持続するのは、結果が出るまでです。頑張って結果が出た途端に、エネルギーは消えてしまいます。結果が出たことで、燃え尽き症候群になりかねません。
悔しいから、「次こそは」と頑張ることができます。それは、事実です。「もうダメだよ」とあきらめたり、物分かりがよすぎたりするよりは、よほど健全です。
悔しさから発するこのエネルギーがマイナスなのは、結果にとらわれすぎていることです。結果を出すことは、大事です。それ以上に、大事なのが成長することです。
結果を出しながらも、なお成長していく。そういうエネルギーは誰にも必要ですが、特に求められるのが、結果を出せずに悔しい思いをしている人です。
結果と成長の両方を求めるエネルギーは、喜びから生まれます。結果を出せずに悔しい思いをしている人は、このエネルギーを得るために、喜べるようにするべきです。
これは、「結果を出せないことを喜べ」と言っているのではありません。悔しい気持ちを持つことは大事ですが、それを喜びに変えていくほうがいいと言っているだけです。
今回は結果を出せなかったけど、「もう1度チャレンジする」ことを素直に喜ぶ。そう気持ちを切り替えていけば、悔しさを結果と成長の両方を求めるエネルギーに転換できます。
悔しさをバネにするだけでは、たとえ結果を得られても成長はできません。悔しさを喜びに変えていくと、結果と成長の両方を得られるようになっていきます。
(朝の独り言☆)
今日は、PHP文庫の出版に向けて話し合いをしました。これから企画ですが、身体作りを含めたテーマ検討しています。ダイヤモンド社で、「自問力」について、堀江さんと対談をしました。中身の濃い対談になりましたので、記事が出来ましたらご紹介します。楽しみにしていて下さい。