「最初に何から取りかかったらいいのだろう?」……
やりたことがあるにもかかわらず、なかなか1歩を踏み出せない人がいます。ゼロからのスタートなら、なおさら最初に何をすればいいのかという悩みが尽きません。
そういう人にアドバイスすることがあれば、たった1つ。それは、「手当たり次第でいい」です。
こう言われて、「もっと具体的なことが聞きたかったのに……」とガッカリする人は多いかもしれません。あなたもその1人でしょうか……。
手当たり次第と言うと、いいイメージを持つ人が少ないようですが、そんなことはありません。
これも立派な戦略です。こう言うと、ますます呆気にとられてしまいそうです。
最初からきっちりした計画を立てられればいいですが、そういう人はまれです。また計画を立てるのに時間がかかっては、元も子もありません。
鉄は熱いうちに打て――。「やりたい」気持ちが高まっているうちに、なんでもいいからとりあえずやってみたほうがいいです。
手当たり次第でも何かしらやっているうちに、「こういうことは必要だ」「こういうことは不要だ」と、肌で実感できるようになります。
その「必要だ」と思われるものをさらに絞っていって、特に「必要だ」と思われるものだけをピックアップしていきます。
その「特に必要なもの」をいつまでにどのようにやるかを決めていく――。それが、計画です。計画を立てたら、あとはそれを完遂できるように、毎日コツコツやり続けていきます。
最初に計画を立てようとすると、何をいつまでにどのようにするか分からないために、調査や研究といった作業を挟まなければならなくなります。
これは時間を浪費するだけでなく、行動がドンドンあと回しになってしまう傾向をもたらします。また計画を立てることが、目的化しかねません。
計画などあとからいくらでも立てられます。手当たり次第でもいいから、まずは何かやってみるほうが得られるものも多いし、かえって計画を立てやすくなります。
手当たり次第に何かをスタートさせても、不都合など何もありません。