何度やってもダメなときに、うまくいくようにする。または、今やっていることをもっと速く、あるいはもっと多くできるようにする……。
こういうとき必要になってくるものがあります。それが、「工夫」です。
何をどのように工夫するといいのかーー。それは、やっている本人が考えるべきことです。
「こうするといいよ」
人から言われた、うまくいく方法を実践したら、確かにもっと速く、あるいはもっと多くできるようになるかもしれません。
それで満足してしまう人は、驚くほど多いです。それ以上速く、あるいは多くできるようになる工夫はしなくなります。
残念なことに、どうすればうまくいくのかを自分で考えたわけではないので、工夫の仕方を知らずにいます。
ちょっと速く、ちょっと多くできるようになったところで完全に成長がストップしてしまいます。
時間はかかるかもしれませんが、自分で考えたことをいろいろとやってみることに、工夫の意味があります。
自分自身があれこれ工夫するから、うまくいくようになります。
試行錯誤は当たり前。ときには迷走することもあります。
どれだけ工夫すればうまくいくようになるのかは、誰にも分かりません。それでも続けていけば、必ずできるようになります。それは、工夫が実ったということ。
工夫とは、一種の成功体験です。失敗の山を築いたととしても、やってきたことは、あとで活きてきます。
なぜなら工夫のデータベースができているから。その後、どんなことをするのであれ、自分で考えて実践したことがデータベースとして活用されれば、「次はこうやってみよう」「あれはこのやり方が役に立つかもしれない」と、アイデアがポンポン出てくるようになります。
うまくいく/うまくいかないにかかわらず、工夫をすれば、データベースがアップデートされることになります。そのデータベースがアップデートされればされるほど、どんなものごともうまく進められるようになっていきます。
工夫とは、自分自身の最強のデータベース。あなたは今日、そのアップデートをしたでしょうか?